韓国便り～金浦空港

　韓国出張に出発する朝、妻から多娜嫺（ダナハン）の化粧品を頼まれました。

　ダナハンの化粧品は、売っている場所が限られています。前回出張時にはミョンドンのホテル最寄りのオリーブヤング（化粧品のチェーン店）になく、同じオリーブヤングのミョンドン二号店にはあるとのことなので、そちらで買いました。

　しかし今回の出張はいつもと違ってミョンドンではなく日本大使館のそばのサマセットホテルというところにしたので、ミョンドンは行けないかもしれない。

「Ｅマートにはあるはずよ」

「Ｅマートって、ヨンサン（竜山）でしょう。行けないよ。もし金浦便だったら空港の隣にＥマートがあるんだけどね」

（まてよ。今回の出張、インチョンだっけ、キンポだっけ？）

　チケットと調べてみると、ＡＮＡの羽田－金浦便でした。

　危ない！　すっかり成田－仁川だと思いこんでいて、スカイライナーの時刻表まで調べていた。妻に化粧品を頼まれていなければ、空港を間違えるという大失態をおかすところでした。

　今、韓国出張は羽田－金浦便が増えて選択肢が増えました。遠い成田に比べて近い羽田から出るので便利になったという声をよく聞きます。しかしこれは住んでいる場所によりますね。私のように埼玉に住んでいると、成田が便利か羽田が便利かいちがいに言えない。

　池袋から空港までの所要時間を比べてみると、池袋から浜松町または品川まで２８分。浜松町からモノレール、品川から京浜急行のいちばん速いやつで行った場合、それぞれ１３分。計４１分。

　一方、池袋から日暮里は１２分。日暮里からスカイライナーで成田空港まで３６分。計４８分。７分の違いしかありません。

　それでいつも、羽田にするか成田にするかは一定しておらず、飛行機の時間で都合のいいほうにしている。それで、勘違いしそうになったわけです。

　金浦空港には隣にＥマートがあって、空港の免税店よりも安く、また免税店にない商品も置いているので便利です（ただ日本語は通じにくい）。

　今回は、行きの到着時に例のダナハンと、オジンオチョッカル（イカの辛い塩辛）を買い込みました。