コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

冬期研修会 6回目

2007-02-16 04:18:37 | ミニカウンセリング
冬期研修会も、もう折り返しの6回目となりました。
先週に引き続き、重~いものを抱えたままですが、少しずついろんな人と話合うことで、少し方向は見えてきた気がします。しかし、実動としてはまだ動けない状態。その辺が風邪などで身体が疲れているのと相まって、「無気力」な自分を作っているようです。

そういうときでも、カウンセリングの研修会になると”いそいそ”と出かける私だったのですが、見た目は普通に参加しているようでどこか上の空といいますか、引きずってる感に支配されていますね。

さて、愚痴はこの辺にしておき、今回の研修会です。
逐語録は先週のペアが交代して、Iさんの話をWさんが聞いたもの。Iさんの仕事に関わる話題でしたが、親子関係に関わるものだったので冷静に検討するよりも話題に興味を持ってしまいました。ただ、話題への興味が強くても、時折表に出てくる感情の部分は気づけますし、カウンセラー役のWさんが押さえ損ねているところが気になります。
あとから先生が解説してくださるポイントともほぼ一致しましたので、前回よりは”聞ける”ようになってきたでしょうか。
個人的に、今まで強く仕事をされてきたIさんの中の、少し不安なところが垣間見えて、またIさんが好きになりました。

後半の実践はMさんとペア。Mさんとは何回か前の研修会でご一緒させていただき、打ち上げのときも横に座って悩んでおられることを聞かせてもらったことを覚えています。その頃は私も勉強し始めでしたので、ひたすら”聞く”を意識して、勉強させてもらいました。
今回も先に聞かせてもらったのですが、長く悩んでおられたことが、ある言葉をきっかけに氷解し、今までしんどかったことから開放されたというお話。見た目の関係は変わらなくても、その関係の距離感の原因がわかったことで、違った形でその関係を過ごしていけるということでした。その気づきの所もよく判ったのですが、それよりもその喜びがじんわりと伝わってきました。
あとから振り返りながら感じていたのですが、その喜びを受けて一緒になって嬉しくなってくる…これが”共感・受容”なんだろうか?その私の方のうれしい気持ちを、素直に「私も嬉しいです」と、感情を出す聞き方をしていたことが”純粋性”なんだろうか?それともただクライエントの感情に巻き込まれているだけなんだろうか?
理論として勉強していることと、この身に起こったことを照らし合わせています。次の勉強会などで深めてみたいところですね。

交代して私がクライエントになったのですが、このブログの最初にも書いたしんどさを話しました。話すことで、こだわっている部分はハッキリしてきます。「あぁ、やっぱりここが自分のいちばんだいじにしたいことだ」と。しかし、問題解決ではないんですよね。居所の確認。
「どうしても言いたくなったので」ということで振り返りのときにMさんが少し「助言」をくださいました。自分の中では「判りきっている」ことではありますが、こうして外からそのことを聞かされると、少し背中を押してもらったような気持ちになります。
自分ひとりのことだと、背中を押されて一歩踏み出すこともあるのでしょうが、まだ動けないままの私がいますね。
でも、Mさん、ありがとうね。