自分の子どもが発表を終えたので、あとは安心して他の学生の発表を見るのみである。
親バカだからかもしれないが、長男の発表は中ぐらいではないか・・・と思っている。やはり、上には上がいて、「この子は凄いぞ!」っていう学生もいるのだ。それは、素人目にも解ってしまう。
一方、沈黙が続いてしまう学生もいて、「あぁ、今、この子の頭の中は真っ白なんだろうな・・・」と涙を誘う。
ついつい、自分の発表のことを思い出してしまう。「本当、苦しいだろうなぁ」という思いと共に、「でも、それは人生において、本当に得がたく、非常にいい経験なのだよ」と語りかけたくなってしまう。
挫折を知らないまま社会人になるよりかは、挫折を知った上で社会人になった方が、精神的に強い人間となれる。何度も言っているが、失敗をしない方法は「何にも手を出さないこと」である。でも、そんな人生、何が楽しいのだろう?
そんなことを、学生たちの奮闘を見ながら考えてしまうのである。