昭和43年5月、ゴールデンウイーク中は東北、北海道へ出かけました。
関西から20系3段ベッドの寝台特急日本海に乗って、先ずは大館駅で下車して
奥羽本線の矢立峠で補機付きのC61、D51を撮影後、深夜便の青函連絡船に乗り
早朝に汐の匂いが漂う函館に到着です。
函館駅から6:23発のD51牽引121レに乗車して、昼前に山間の小さな駅、
上目名11:35に到着です。周辺は鉄道の官舎があるぐらいで何も無い駅ですが、
鉄道フアンにとっては大切な駅です。沿線は、5月にもかかわらず残雪がありました。
駅から目名方面にスノーシエードを潜って内カーブに着いて待機していると、
やがて豪快なドラフト音と短い煙突から吐き出される噴煙が山間に響き渡り、
函館行き急行ていね号106レがC62重連で迫ってきました。
先頭のC622のつばめマークが光り輝いており、往年の特急つばめを彷彿させる機関車が
目の前を通り過ぎようとしています。次いで本務機のC6230が続いています。
続いてマニ、オユ、スロ52、スハ45、マシ25等12両のジョイント音が通過して行きました。
(わが国鉄時代Vol.11掲載)