朝の須川温泉・駐車場の気温は2℃と真冬並みの気温だった。
2日前の天気予報では晴れだったが外れて曇り空だった。
雨ではないので予定通り栗駒山に登る事にした。
久し振りに登山靴とストック、リュックサックを取り出した。
毎分6500リットルの源泉が噴き出している脇が登山口である。
登山客はその間を縫って登る。
何度か訪れているが、何時も綺麗な紅葉が迎えてくれる。
草紅葉も中々良い具合だ。
360度広がる彩鮮やかな紅葉の真ん中で佇み秋を満喫。
ガスで見えていなかった頂上が突然現れた。
その頂上付近が白くなっている。
拡大するとそれは樹氷だった。
秋と真冬の景色が同居していた。
この景色が見えたのはほんの一瞬だった。
降りてきた人からの話だと、ガスで何も見えなく風も強くて寒く真冬の装備が必要ですよ!と言われた。
その為5分と居られなく早々に降りて来たと言う。
登山道は急峻な上りと岩が剥き出しで、その上に足を乗せ跨いだりと苦労の連続だった。
頂上の状況を聴き霧氷を見たい気持ちも有ったが、あまり無理をしない方が良いと判断し、半分ほど登ったところで引き返す事にした。
下りが一番危ないので、注意深くゆっくりと足を運び何とか下山した。
駐車場わきのオープンデッキのテーブルで、持参したお握りを取り出し遅めの昼食を摂った。
山頂で食べられなかったが、綺麗な紅葉を見られた満足感でお握りが美味しかった。
食べ終わると同時に雨が降り出した。
その後降りてきた人は皆雨でびっしょりと濡れていた。
途中で引き返して大正解だった。
一休みして温泉にゆっくりと浸り疲れた体を癒した。