堺屋 太一 さんの 『世界を創った男 チンギス・ハン』 は、全4巻。
人気blogランキングへ ← クリックを御願いします!
とっても面白かったですよ。
歴史は後生から見ることになるので、当時の出来事やあるいは後の時代に起きた事象などと比較することが可能です。 高所から冷静に眺めて書くことが出来ます。 そこに歴史小説の面白さがあるのですが、堺屋さんの検証はダイナミックで今まで読んだチンギス・ハンとは異なる人物像が描かれていました。
新しい発見などにより、従来の史実に新しい解釈が加えられます。 多くの事例があります。 高校の世界史以降では、多分 三〇年振りにチンギス・ハンを読んだから、様々な新解釈が生まれたことでしょう。 その分、新鮮に感じたのかも知れません。
それにしても堺屋さんの解釈は斬新だと感じました。 戦闘場面の入った経済小説を読んでいるようでした。 比較の仕方も分かりやすく工夫してくれていました。
一例を。 全軍を4軍団に分けて侵攻する場面で、その進軍行程を日本地図に置き直しています。
第一軍は熊本県で待機。 第二軍は岡山県に到着。 第三軍は新潟県を前進中。 第四軍は北海道札幌付近を急進。 これら四軍が同時に戦線を開くための密な連絡が出来る連絡網を持っていた…
いやぁ、どうにもスケールが大きいですね。 広大なユーラシア大陸で、千数百㎞と言われてもピンときませんが、日本に置き換えてくれると広さが判ってきます。
日本経済新聞に連載された小説を加筆したものだそうです。 お勧めです。
人気blogランキングへ ← クリックを御願いします!
ブログランキングに参加中です
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます