クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

「青蛙堂鬼談」~百物語の本

2015-09-27 | 本と雑誌

 江戸ツウのひなこ先生(杉浦日向子)も 書いてましたが、

江戸時代、

知しき(識)人たちの

夏の楽しみとして、

 百物語・かいだん(怪談)会 というイベントが、

はやっていたようです。

 夜、大人たちがあつまって、こわい話を、一人4つか5つする。

 百話・はなしおえると、お化けが部屋に あらわれる

いじげん・たいけん(異次元体験)を

きたい(期待)する・・。

 でも、本当に出ると 困るので、99話でとめておく

っていう

レクリエーションです

 江戸時代じゃなくなっても、ゆうれい(幽霊)や ようかい(妖怪)に

関心をもつ人々により

行われつづけて

今にいたって

いるらしい。

そんな・あつまりを「舞台装置」とした

百物語本

人気があるので、

いろいろ・書かれてきたそうですが、

 うちのチットのおすすめは、

明治生まれの小説家、

岡本きどう(綺堂)

が書いた、

せいあどうきだん(かんじ:青蛙堂鬼談)

っていう本です。

『半七捕物帖』の作者が書いた

百物語なので、

近代の話に

ほんのり 

前近代が入りまじり、

とっても おもむきがあるという・・。


その中の

「兄妹の魂」と、

「山」と、

「利根の渡」と、

「敵討ちの話」は、

 あたまの中に、ざんぞう(残像)が チラッ・チラッとあらわれるような、

何かをひき出す

本のう(能)的なこわさを、

かんじさせて くれるそうです。

 今じゃ、郊外でも くらやみ(暗闇)ってないから、

読書の中に

くらやみをさがすのも、

ひとつの手だね、

って

うちのチットが 言ってました。














 

 

 

コメント (4)
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