「古城」という名の上野の カフェを
あとにした クリンたちは🐻、
すみだ(隅田)川を はさんで 反対がわにある、
むこうじま(東京都墨田区向島)に やってきました。
ここ、向島は、スカイツリーの おひざもと(膝元)ですが、
そうなる前は、
「東京屈指の花街」として
きょうめい(嬌名)を はせた・まち(街)です
(※今も13軒の料亭が、芸者さんとともに 稼働中)
・・・そんな、「向島見番通り」の
ならびに、
いきすじ(粋筋)の お客さんが集った、という、カフェが あります。
「カド」っていう
お店です。(たぶん、角にあるから?)
・・見た目は、なんだか、もうすぐ・こわれそうですが、
あなどるなかれ
店内は、いきなりすごい
ど派手に、バロック
&ルネサンス
&ロココ風味
明らかに、本格志向の欧風サロン
なのです
「室温計」には、「摂氏」とか「華氏」
って 書いてあって、
「黒蜥蜴」みたいな・こっとうかん(骨董感)が あるけれど、、
テーブルも、カウンターも、天井も、
ピカピカに みがきたてられて、古さなし
2代目のマスターに お話をうかがったところ・・
このお店の内装を 担当したのは、
作家・しがなおや(志賀直哉)の弟で、けんちく(建築)家の、しがなおぞう(志賀直三)
という人であり、
直三が、若いころに りゅう(留)学した、ロンドンの
パブを この向島に再現しちゃえ
みたいな かんじで、
思い切って
こってり・ヨーロッパ風に かざったらしい
「カフェ
」といっても、売り物は「生ジュース」
で、
リンゴ・レモン・アロエ・(たぶんセロリ)etc・・を ミキシングした、
その名も、「活性・生ジュース」
用途は もちろん
朝がえりの「酔客」に のませ
、酔いざましと、
かんぞう(肝臓)を 活性化させる
という、
花街の、「特製ジュース」なのでした
「ラーメン1杯・30円」の時代に、一杯100円でも次々売れた
という
「活性生ジュース」は、
向島の 往時のはんえい(繁栄)を 物語っていますが・・・
今は、
街を おとずれるお金持ち自体が ぐっとへり・・
昼間はそれこそ、クリンたち・みたいな、「レトロ喫茶めぐり」とか やっている人
が、
ものめずらしげに キョロキョロしに来る、
もったいない・お店に なってしまったようです。。
<以下、マスターのお話>
「
60年代からバブルまでは、ここ・向島も、料亭に 入りきらないほどお客さんが 来て、
にぎわっていたんですよ
うちの店は、お座敷が空くのを待つお客さんの待機所でしてね。
でも・・ 携帯電話が 普及してからは、
この店に 料亭から電話がかかってくることは なくなってしまった。。
まあ、
次の関東大震災には、確実に滅んでいくような店だから、、
でも、親父が始めた店なんでね、
自分が
続けようと思って。
オルセー美術館みたいでしょ?ここ。」
(以上、存在が興味深い、マスターのお話でした)
・・クリンたち🐻、きっさ(喫茶)店って、自宅では
決して 味わえない、
「浮世離れ」した空間を 求めていくところだ
って
思っています
この店には、どこよりも、それが あるのに・・
スタバとかよりも お客さんが いないなんて、
おかしい・・
くるみパン
だって、お店と同じように、こだわって
作っていて、すごく 美味しいのに・・
去年行った、京都の、アート系レトロカフェ「ソワレ」
が、
バカみたいに混んでいたことを 思い出すにつけ・・・
(こういう偏りって、なんか、おかしいんじゃないかな・・
)
と、
モヤモヤいたしました・・
また、行こう🐻
<次回は、お隣・浅草の老舗カフェ「銀座ブラジル」へ まいります>
※2023年、追記いたします!!このたびこちらのカドは当地では閉店💦 お店のマスターは茨城県にて新しいカド?をお始めになるそうです