食器だな(棚)
の 引き出しの一つには、
ふだん使っていない
食器が 入っています
(ここを かたづけよう・・ん?)
これ・・お母さんが描きつけた・ゆのみ(湯飲み)だ
その・ゆのみ(湯飲み)には、夏の海の波のもよう(模様)
と、
「鈴木真砂女」の俳句
が、
お母さんの字で したためられていました
「 人あまた 泳がせて海 わらいおり」
すずきまさじょ(かんじ:鈴木真砂女)
とは
明治生まれの 女性俳人で、
ギンザ(東京都の銀座)で 小料理屋の女将を やっていた人です
長年の、客商売で つちかった、気の利いた言葉で
、
人生と
恋とを
よみつづけた、まさじょ・・
~良い句が多いので、彼女の俳句を「種類ごとに3句ずつ」・ご紹介しますね~
<恋の句>
男憎しされども恋し柳散る
恋したや苺一粒口に入れ
はまなすに己が愁ひをもてあます
<オンナの句>
坐りたるまま帯とくや花疲れ
しづしづと身を沈めたる初湯かな
いつまでも女でいたし初鏡
<グルメの句>
レモン厚切り春の休日優雅にす
葉桜や蕎麦屋で頼む玉子焼
糠みそへ素手ふかぶかと入れて夏
まさじょも いろいろあったから
、
晩年には、
「 人ゆるす齢を涼しと思ひけり 」
なんていう、
たっかん(達観)したような
さびしい句も ありますが、
クリンたち、やはり・この湯飲みに書かれている、
海の明るい一句が 好きです
・・でも、まさじょ(真砂女)がよんだ、
本来の句は
「 人あまた泳がせて海笑いけり 」
・・・
なのに
うちのお母さんは、
「けり」を かってに「おり」に変えて
書きつけたのでした。
(「 人あまた泳がせて海笑いおり 」)
でんわで・問いただしたところ・・📲
「
『おり』のほうが合ってるでしょ?」
と
言われました。(お母さん、さすが)
(※というわけで、「食器の断捨離」は、できませんでした~ 次回は、缶の断捨離、やります
)