クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

鈴木真砂女の俳句・11選(断捨離・17)

2021-08-03 | 歳時記

 食器だな(棚)の 引き出しの一つには、

ふだん使っていない

食器が 入っています

 (ここを かたづけよう・・ん?

 これ・・お母さんが描きつけた・ゆのみ(湯飲み)だ

 その・ゆのみ(湯飲み)には、夏の海の波のもよう(模様)

と、

「鈴木真砂女」の俳句

が、

お母さんの字で したためられていました

「 人あまた 泳がせて海 わらいおり」

 すずきまさじょ(かんじ:鈴木真砂女)

とは

明治生まれの 女性俳人で、

ギンザ(東京都の銀座)で 小料理屋の女将を やっていた人です

 

 長年の、客商売で つちかった、気の利いた言葉で

人生と

恋とを

よみつづけた、まさじょ・・

 

~良い句が多いので、彼女の俳句を「種類ごとに3句ずつ」・ご紹介しますね

 

 <恋の句>


男憎しされども恋し柳散る

恋したや苺一粒口に入れ

はまなすに己が愁ひをもてあます

 

 <オンナの句>

 

坐りたるまま帯とくや花疲れ

しづしづと身を沈めたる初湯かな

いつまでも女でいたし初鏡

 

 <グルメの句>

 

レモン厚切り春の休日優雅にす

葉桜や蕎麦屋で頼む玉子焼

糠みそへ素手ふかぶかと入れて夏

 まさじょも いろいろあったから

晩年には、

「 人ゆるす齢を涼しと思ひけり 」

なんていう、

たっかん(達観)したような

さびしい句も ありますが、

 クリンたち、やはり・この湯飲みに書かれている、

海の明るい一句が 好きです

 

 ・・でも、まさじょ(真砂女)がよんだ、

本来の句は

「 人あまた泳がせて海笑いけり 」

・・・

なのに

うちのお母さんは、

「けり」を かってに「おり」に変えて 

書きつけたのでした。

「 人あまた泳がせて海笑いおり 」

 

でんわで・問いただしたところ・・📲

 

『おり』のほうが合ってるでしょ?」

言われました。(お母さん、さすが

 

 

(※というわけで、「食器の断捨離」は、できませんでした~ 次回は、缶の断捨離、やります

 

 

コメント (18)
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