入学式の翌日、僕は7:30に教室にいました。
何故そんな早い時間に登校してたかというと、
学校から家が凄まじく遠くて、なかなかタイムリーな電車がないのです。
この7:30に学校に到着する電車を逃すと、
次の電車はほとんど遅刻ギリギリ。
それと、やはり友達を作らなければなりません!
早く来くれば、それなりに話しかけるチャンスもあるだろうに!!
そんな淡い期待を胸に教室をグルっと見回すと、
男子生徒が僕を含めて4人ほど。
そしてその4人それぞれまだ仲良くない。立場は同じです。
チャーンス。
まぁ、みんなヤサグレてましたが、
そっちの方が仲良くなりやすいのです。
なんて話かけようか?
どこ中?みたいなノリでしょうか。
アル中とか言われたら、どうしよう・・・。
カチンと来るよなぁ。
そんなことを考えてると、何やら前方の座席から物音が。
カシャンカシャンカシャン
それはZIPPOライターのフタを開け閉めする音でした。
ふてぶてしい感じのヤツです。
そしてそのフテブテしい奴は火を付けました。
タバコでも吸うのか?と思って見ていると、
ずっと火を付けたまま。
そして1分くらい経つと、フタを閉めて立ち上がりました。
何をするつもりだ?
僕の視線はフテブテ君に釘づけ。
フテブテ君はとある席の前で立ち止まりました。
その席には男子生徒一人が机に伏せて寝てました。
そしてその寝てる奴の首に、なんと!
さっきまで熱していたライターをジュッ。
「あちいいい!」飛び上がる男子生徒。
そりゃ熱かろう。
そこで僕はその2人は実は既に仲良しで、
悪フザケしているものだと思いました、当然ね。
すると、「てめぇ、なにすんだコノヤロー」
ぜんっぜん仲良しじゃねぇッ。
しかも事もあろうに被害者くんが突っかかっていったところ、
フテブテくんのパンチが被害者くんの顔面に炸裂。
メチャクチャやんッ!!!
そして何故か被害者くんがフテブテくんに謝罪。
え!?なにコレ?新手の間違い探し?
絶対正解する自信あるわ。
そして振り向くフテブテくん、僕と目が合いました。
次は俺の番か!!
つづく