*今回もお下劣な内容なので、
どうぞ読み飛ばして下さい。
あらすじ
「ウンコの味がする!」と言い放った柿沼。
おいおい!
僕たちはウンコ臭のする方角に、
一つの建物を見つけました。
集会所
そこにウンコ大魔王が!?
なんか変な煙を発したりしてるし、
ぶっちぎりで怪しい。
僕たちは忍び足で集会所へ。
しかし、いざ場所を突き止めると、
けっこう尻込みするものである。
っつーかウンコ大魔王なんて、
どうやって戦えば良いのだ?
絶対に投げつけるよね?
そーいったモノを。
こちとらカラーバット1本。
とにかく姿だけ確認して、
後は大人に任せようか、という結論に。
ウンコ大魔王なんて、死んでも関わり合いたくない。
そして僕たちは集会所へ接近。
もーホントに臭い。頭痛が痛くなるほど。
そして近付くほどに不可解なコトが。
何やら中から大人たちの笑い声が聞こえてくるのです。
けっこう大人数。
窓が開いてるのですが、位置が高い。
仕方ないので柿沼に肩車してもらい、なんとか覗く。
中には大人7~8人が円になってます。
そして何かを焼いてます。
間違いなく、焼いてるモノが問題のモノ。
そして事もあろうか、
焼いたモノを食べてる感じ。
ひいいい。
そして最悪の事態が。
その集団にうちの親父発見。
焼きウンコパーティーINうちの親父。
ハンマーでガツーンと殴られたような衝撃が。
僕は力無く柿沼の肩から降りました。
「どうだった?」と柿沼。
どうもこうもあるか。
「なんかパーティーみたいな雰囲気だよ」と僕。
うちの親父がいたなんて死んでも言えない。
「ウンコ大魔王がパーティーしてんの?見たい!」
と余計なコトを言い出す柿沼。
まぁ、でも、そーなるよな、
大魔王ありきの話だもんな。失敗した。
「いや見ない方がいいよ!すごいもん」と僕。
「それより親に知らせよう!柿も一緒にオレんち行こう!」
その親がウンコ仲間なのだから憂鬱もいいところ。
「オレここで見張ってるよ!」とこんな時だけ気がつく柿沼。
「バカッ!」と僕は言いました。
アホ!ボケ!親父が出てきたらどーすんだ。
「大魔王に見つかったら、ウンコ漬けにされて食われるぞ!」
もーメチャクチャである。
「コエー!」柿沼ブルった。
そうしてダッシュで僕の家へ。
柿沼は下に待たせて僕は家の中へ。
母親はコタツに入って、ゴルフを見てます。
ノンキなものである。そのノンキさが僕の心に翳りを作ります。
だが、僕に迷いはありません。
「お父がウンコ食ってた!」
「は?」驚く母。無理はない。
「ウンコ臭くて、集会所行ったら、みんなウンコ」
僕ももう動揺してシドロモドロです。
しかしここで母の爆笑。
いや、なんか面白いけど、これは本当の話なんだ!
笑ってないで、きちんと聞いて!
ひとしきり笑い終わると、母親は言いました。
「馬鹿ねぇ、それはクサヤよ」
は?
どうやらマンション付き合いしてる一人が、
大量にクサヤを入手してしまったので、
近所にオスソワ分けしたとか。
しかし、もらったはいいが、皆マンション住まいなので、
とても部屋の中で焼くワケにもいかず、
集会場を借り切って盛大にクサヤパーティと
洒落こんでいたらしい。
あの時の安堵感は忘れられません。
下で待ってた柿沼くんは1時間くらい忘れてましたけど。
めでたしめでたし。