次は石巻市を目指します。
市内に入ると、商店街のほとんどはシャッターを降ろし、或いは木の板で入口を塞ぎ、人影もほとんどありませんでした。
これだけでも津波の被害の大きさが伺えます。
市内を進むにつれ、パトカーや警察官の姿を多く見かけるようになりました。そして突然、交差点のど真ん中に現れる警察官。
何事かと思ったら、信号が機能していない為、警察官が手信号で車を誘導しているのでした。
教習所で習った限りで、手信号を体験するのは初めてでしたので、ちょっと緊張しながら進んで行きます。
船が陸に打ち上げれていたり、外灯が根こそぎ倒されていたり、橋がボロボロになっていたり、なんど見ても津波の威力に恐ろしさを感じます。
そんな中に一際目を引く建物がありました。近づいてみると石ノ森漫画館でした。石ノ森氏は本当に東北を愛していたのだと感じました。
本当であれば夏休み前の子供たちで賑わっていたであろう、この施設。
残念なことに、津波の被害を受け、休館していました。
入口を閉ざす為に設置された木パネルには、訪れた人々のメッセージが書くスペースがないほど書き込まれていました。仮面ライダー1号役の藤岡さんのメッセージもありました。
世界中から頑張れと言われている東北。何を一体どこまで頑張れば良いのだろうか。それでもやはり「頑張ってください」としか言えないのだなぁ、と今回つくづく感じました。