無知の涙

おじさんの独り言

ヤッターマン

2010年04月05日 | テレビや映画

意外に評判の良かった実写ヤッターマン。

いくら評判が良いとは言え、
劇場で観る気にはならなかったので、
今回DVDを借りてみました。

ヤッターマンは子供の頃にアニメで観ていましたが、
とにかく悪役であるドロンボー いち味のキャラが強すぎて、
主人公側の存在感がとても希薄。

それはまるでステーキの横に
申し訳程度に添えられているニンジンの様である。

ドロンジョ
トンズラ
ボヤッキー

ドロンボーいち味の名前は知ってるが、
ヤッターマン1号2号の名前って何だっけ?
そんな子供たちばかりであった。

それはヒーローものとしては
あるまじき現象であったが、
こればかりは仕方ない。

明らかに作ってる側がヤッターマン動かすより
ドロンボ一 いち味で楽しんでるし、
僕ら子供側もまたそれを望んでいたのである。
今週はどんなヤラれ方をするのだろう、と。

なので実写で全く同じ現象が起こっても
なんら不思議ではなく、
ヤッターマンを演じた人達は何も悪くない。

そういう作品なのだ。
だからドロンボーが出てこないシーンは
何気に早送りしてしまった僕にも罪はないハズだ。

意外にもドロンジョ役の方(深田恭子)がハマリ役で、
よくまぁ引き受けたものだと感心する。

あの衣装で振り付けしながら
天才ドロンボーを歌うシーンは目頭が熱くなった。

トンズラとボヤッキーも違和感なかったが、
ちょっと強すぎたような気がする。



キャラで負けて、強さで負けてしまったら、
いよいよヤッターマンの立つ瀬がなくなってしまうので、
最初はもう少しヤッターマンたちがアッサリ勝つ流れ
で良かったかもしれない。

いきなり切り札を破られるとか、ちょっと切ない。


CGをふんだんに盛り込んだバトルは良かった。

 

子供の頃に天才ドロンボーを歌いながら
下校してたような方はもう30代中~40代前半くらいでしょうが、
実写の「オシオキだべぇぇ~」を観るのも良いかもしれません。


子供はエロパワー大人は下心(改稿)

2010年04月04日 | テレビや映画

おっぱいバレー。

タイトルを受付嬢に言うのが恥ずかし過ぎて見れなかったこの作品。
ようやくDVDで見れました。

全くヤル気のない中3の男子バレー部員たちが、
とあることをキッカケにバレーボールに真剣に打ち込むようになり、
メキメキ成長してゆくというストーリー。


この男子バレー部員たち、バレーボールそっちのけで、
とにかく四六時中エロいことばかり考えてるお年頃。

風圧が女性の胸の感触に似てると聞けば、
坂道を自転車で爆走し、
女子更衣室の壁に穴を開けて着替えを覗いて見つかったり、
夜は昔懐かしい11PMに釘づけだったり。

とにかくバレーをしないバレー部員。
タイトルにバレーが付いてこれだけバレーをしないのは、
彼らと工業哀歌バレーボーイズの面々くらいだろう。

もちろんバレーはドヘタ。
女子バレー部に完封負けできるくらいに。


付いた名称は「バカ部」


そんな折、一人の女性教師が着任する。
着任の挨拶でこの女性教師は高村光太郎の
「道程」を話しの主軸に持ってくる。

「私は道程が好きです」


それを「私は童貞が好きです」
と聞き捉えて歓喜するバカ部の面々。


しかも、よりによって、この女性教師は
先生たちに見放されて空席だったバカ部の顧問にさせられてしまう。

顧問についたは良いが、とにかく全くヤル気のないバカ部員たち。
どうしたら彼らがヤル気になってくれるの女性教師は思案に暮れる。

そこに、試合で1勝したら先生のおっぱい見せてくれ、
と無茶な提案を持ち出すバカ部員。

承諾してないのにバカ部員たちはすっかりヤル気。

エロパワー全開でみるみる上達してゆく部員たち。
そこに元バレー実業団の父を持つバレー経験者も加わる。

実業団の練習メニューを取り入れ、
さらに彼らの成長は加速する。




いつしかその実力は女子バレー部を圧倒するまでに至る。


更に実業団との合宿などを経て、
彼らは念願の1勝を掴み取る為、
最強の竜王中学に挑むのであった。




一方、生徒たちにおっぱいを見せると約束して
部活動していたことが学校にバレてしまい、
大きな問題に発展してしまう。

女性教師のとった行動は――
そして、おっぱいの運命は――

アホか。

と、いうわけで、とにかくおバカで楽しい作品でした。
彼らは―大方がそうであるように―
なんのヒーロー性もない普通の中学3年生。

死を待つ彼女がいるわけでもない、
特別な才能を持ち合わせているわけでもない、
もちろんエヴァンゲリオンに乗ったりもしない。

ごくごく普通の、僕らがかつてそうであったような男子生徒たち。
故に彼らの言動に共感できるし、スッと物語にも入れる。

実写はこういう映画が好きです。

最後まで一遍の淀みもなく、
ただただ女性教師の胸部を見る為に頑張った彼らに称賛を送りたい。


実業団との合宿で、ますますヤル気になる部員たち。
最初の頃からは想像もつかない光景である。
そんな彼らをほほえましく見つめる女性教師。

女性教師「どう?みんなおっぱいの約束とか無しでも、勝ちたいって気分になってきたんじゃない?」

部員A「いや全然」

部員B「なに言ってんスか先生・・・」

部員C「おっぱいあっての僕らですから!なっ」

一同、頷き。

先生「あ、そう・・」


何言っても無駄です(笑)

おっぱいを見せるという約束をして(厳密には先生は約束してないが)、
部活動をさせていたことが問題になってしまうが、
そんなにダメなことなのか、と首をかしげてしまう。

子供の頃というのは、それこそ馬みたいに、
目の前にニンジンをブラ下げられてようやく走る。
見に覚えがある方も多いだろう。
「次のテストで良い成績を取ったら○○買ってやる」
そんなものなくても走るのが一番良いのだが、
心身ともに未熟なのだから仕方ない。
なにより大切なのはエサでもなんでもブラ下げて、
その子供に何かを成すことの大切さを教えてあげることだと思う。

一番怖いのは、これから社会に出ようという若者を、
あいつはダメだと決め付け、それこそ見放してしまうことだろう。

そういう意味でこの女性教師は不純とはいえ、
彼らにしっかり教育したのだと思う。
彼らは挫けそうな度に自分たちの努力を思い出すだろう。
そしてまた再び立ち上がるだろう。
「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる」と。


これがこの作品に込められたテーマであると思う。




最後になりますが、風圧が女性の胸の感触に似てるという話しを高1の時に聞きまして、電車の窓から試したことがあります。 結果は、やった人のみぞ知る・・


やや北の国から3

2010年04月02日 | 軽井沢メモリー

待ち受ける最後の難関。

それは中腹部から更に上に登る為の坂。
角度がハンパじゃない。

さすがにこれ以上は無理だと判断し、
ここからは歩いて行くことに。

そこへ東京から手伝いに来た4人組が到着。
なんでも乗ってきた車で最初の坂を上がれなかったらしく、
ここまで歩いてきたとのこと。

さらに地元のお手伝いさん1人も到着。

いざ出発しようとするが、
軽く吹雪き始めている。

さすがの所長も少し考えている。

そこへ「所長、この雪の中でやるんですか?」
と東京から来たお手伝いさんたちが尋ねる。

いかん。
この所長、こっちが後ろ向きな姿勢を見せると、
逆にどんどん火がつく習性がある。
こういう時はこっちが煽るくらいの勢いでいかないと。

僕「こんな吹雪くらい大丈夫でしょう!ちょっと視界が悪いけど。早く行ってガンガンやりましょう!もっと雪が酷くなる前に」

所長「そうだよな。すごいなお前」


えぇっ・・・。
そんなバカな。

仕方なく準備に取り掛かるみなさん。
どうもすいません。


強風と凍結した斜面に足を取られ、
思うように前に進むこともできない。


やっとこさ登りきり、今回の目的地へ到着。
道具を準備し、いざ取り掛かる。

所長「今日は4本倒すからな」
そしてどの木を倒すか指示を受ける。

いずれも高さ30mを越える大木。
何も考えずに倒すだけなら良いのだが、
周りにも木が立ち並んでるので、
変な方向に倒してしまうと、隣の木に引っ掛かって倒れない。
そんな状態になってしまったら、倍の手間が掛かってしまう。

なので、事前にワイヤーで木を引っ張っておいて、
なるべく何もないとこへ倒さなければならない。

ハシゴでなるべく10m以上の高い位置にワイヤーを取り付ける。
それをレバーブロックという手動の緊張器で引っ張る。
1回の操作で10ミリくらいしかワイヤーを引っ張れないので、
何度もなんどもレバーを操作しなければならない。
引っ張りが強くなるほど、レバーも重くなってゆく。

そうしてワイヤーの段取りが出来たら、
いざチェンソーで切断をする。

しだいに木がメキメキという音をたて始める。
木が傾くとワイヤーも緩んでしまうので、
ここで一気に引っ張る。
最終的には何人かでワイヤーそのものを引っ張る。

パキンという音がした音にギギギギと鈍い音をたて、
木が倒れ始める。

「倒れるぞぉっ!!」という声と共に、
ワイヤー張ってる方はダッシュで逃げる。

この瞬間がなかなか面白い。
大のオッサンたちがキャッキャッ言いながら逃げ惑うのである。

もちろんかなり遠い位置から引っ張ってるのだが、
30mもあると絶対安全とは言えないので、とりあえず逃げる。


倒れたら、今度は1m間隔で切り刻んでゆく。
こうしないと、とてもじゃないけど人力で運べない。

そんでその切り刻んだ丸太を運びやすい道路まで運ぶ。

これがほんとに重い。
僕でなんとか肩まで担ぎ上げられるけど、
たいていは2人でうんせうんせ運ぶことになる。

そうしてようやく1本目の伐採完了。

そこで所長が、
「あ、俺ちょっと下に用事あるからあとヨロシクな」
と言って、さっさと下山。


おいぃぃ!!

次に地元のお手伝いさんが、
「あ、ちょっと娘が急に海外旅行行くらしいから送ってくる」
と言って、さっさと下山。

待てぇぇぇ!!
急に海外旅行行とか行かないいだろ。


吹雪の山に取り残される5人なのでした。