おはようございます
暖かくなったな~と思ったら今日は雨が降るようです
曇り空の日は頭痛になりやすいので要注意なんですよね~
さて、今日は三千院について書いてみようと思います
ここは仕事で行ったんじゃんないんですが、いつかのためにと思ってたまたま時間があったので行ってきました
桜が咲く前だったので、人も少なくゆっくり回ることができましたよ
*三千院の歴史について
三千院は天台宗の寺院で、山号は、魚山。
本尊は薬師如来で、開基は最澄です。
三千院という名前は明治以降につけられたんだそうですよ。
最澄が比叡山の東塔南谷に小屋みたいなものを建て、円融房と名付けました。
そして、860年、最澄作の薬師如来像を安置するために伽藍を建て、その伽藍を円融院と呼ぶようになりました。
この円融院はずっとその地にあったわけではなく、いろんな場所に移りました。
比叡山のふもとの坂本や、京都市内の紫野(今の船岡山)など。そのたびに梨本房や円徳院、加持井、梶井門跡などの名前に変わったんだそうです。
そして、三千院となったのは明治時代です。
そのきっかけが「廃仏毀釈」。
明治政府は国の象徴として天皇の影響力を高めようとして、皇室の後ろ盾となる神道を保護し、仏教の力を抑えました。
お寺の財産や領地を押収することによって、お寺が弾圧され、数多くの経典、仏像が壊されました。
三千院も京都市内の領地を没収され、明治期まで使用していた梶井門跡という名前も使えなくなってしまったんだそうです。
仕方なく、梶井門跡の僧侶は新しい名前を考えることにしました。
そこで、梶井御殿内の持仏堂に掲げられていた霊元天皇直筆の額から三千院と呼ばれるようになったんだそうです。
*マップ(観光バス駐車場から三千院入口まで)
駐車場からは上り坂になっていますが、参道にはお店がたくさんあるので、遠くには感じませんでした
小川沿いを上ってくるような感じです
*三千院入口
門跡とありますが、
門跡寺院というのは皇族や公家が住職を務めた格式の高いお寺のことで、
三千院は白河上皇の孫にあたる最雲法親王が梶井門跡で住職を務めていたそうです。
*三千院前の通り
大原は
しば漬けが有名なんでしょうか?
至る所に
しば漬けという看板を見かけました
*境内のマップです
なかなか広くて、ゆっくり回るなら1時間半はほしいところです。
*御殿門
*勅使門
天皇陛下と使いの勅使だけが使われた玄関。
門跡寺院なので、天皇や勅使がくることがあったのかもしれませんね
*玄関
一般人はこちらから入りましょう
靴を脱いで、袋にいれなければいけません
中は
撮影禁止です
本来はこちらから入り、客殿、聚碧園、宸殿を見学して、宸殿から外にでるようなのですが、
宸殿が修復中であるため、客殿、聚碧園を見学したら、玄関となりのところから出なければいけませんでした
*客殿と聚碧園
客殿は撮影禁止なので写真がありません
客殿は僧侶たちの居間兼書斎として使われいたところでした。
室内で刀を振り回せないように鴨居が低くなっています。
背の高い外国人は絶対頭ぶつけそうな低さでした。
また、鴨居の一部には槍掛けが設けられていて。敵の襲撃に備えていたんだとか。
聚碧園は江戸時代の茶人、金森宗和によって造られた庭園。
心和みますよね~
でも、
毎回、庭園をご案内するときに思うんだけど、外国人目線だとどう感じるんだろう?
中国の方って、あんまり興味をもたないような気がします。
ザ・金!
とかのわかりやすいもののほうが興味があるようにお見受けします
それとも、私の案内がへたくそなのかもしれません
お庭を見ながらお抹茶も頂けます
が、縁側の席に限りがあるので、団体で訪問した際はおススメはできませんね
*宸殿(修復中で見ることができませんでした)
以下、三千院の説明より
三千院の最も重要な法要「御懺法講(ごせんぼうこう)」の道場として1926年に建てられました。
御懺法講は後白河法皇の時代から始められた宮中の法要でしたが、今では一般の人も自由に献香できるようです。
御懺法講とは、諸悪の行いを懺悔して、「むさぼり・怒り・愚痴」の三毒を取り除き、心を鎮め、清らかにするという法要儀式です。
本尊「薬師瑠璃如来像」 は、現世に生きる人々を導き、苦しみから救っている仏。
秘仏のため見ることはできません。
本殿向かって左、西の間には歴代住職法親王の尊牌がお祀りされており、向かって右の東の間には天皇陛下をお迎えする玉座を設えています。
その玉座の間には下村観山の襖絵があり、大きな虹が描かれていることから「虹の間」とも呼ばれています。
この虹の間を見たかったんですけどね~
宸殿は京都御所の紫宸殿を模して造られていて、正面に三千院の額が飾られています。
これは霊元天皇が書いたもので、このお寺が三千院と呼ばれるきっかけになったものですね。
期間は5月30日までのようです
*極楽往生院
中央に阿弥陀如、向かって右に観世音菩薩、 左に勢至菩薩が祀られていて、この3体を阿弥陀三尊と呼び、
浄土信仰の中で特に崇拝されている仏様なんだそうです。
観世音菩薩と勢至菩薩は正座してるんですよ。
正座と言うか、つま先を立てて、かかとをあげ、前かがみになって座ってらっしゃいます。(大和座りというそうです)
すぐに立てるように? 笑
低い位置にいる私たちの方を向くため?
調べてみましたが、はっきりした答えはみつかりませんでした
天井には極楽浄土に舞う天女や諸菩薩の姿が極彩色で描かれており、あたかも極楽浄土そのままを表しているんだそうですが、
覗いてみると真っ黒で、なんとな~くしかわかりません
でも、ご安心を
円融蔵という資料館に、その絵が再現されています
なんでも、赤外線カメラを利用して、7年もの歳月をかけて復元したんだそうです
*有清園
通常は、宸殿からこの庭を通って、極楽往生院に行くことになります。
説明によると・・
宸殿に祀られているのは薬師如来。薬師如来は現世を見守る仏。
有清園は瑠璃光庭と呼ばれ、薬師如来の浄土を表している。
そして、往生極楽院に祀られいてるのは阿弥陀如来で、来世を見守る仏。
つまり、ここに現世と来世が表現されいて、人が往生してこの世を去り、幸福に満ちた極楽に向かうということが表現されているんだそうですよ。
なるほどね~
奥深いですね~
*わらべ地蔵
このわらべ地蔵を見に来る観光客も多いみたいですね~
確かに、可愛くて癒されますね
*弁財天
『京の七福神』のうちの一人。
京の七福神とは恵美須(ゑびす神社)、大黒天(妙円寺)、毘沙門天(毘沙門堂)、布袋尊(長楽寺)、福禄寿(護浄院)、寿老人(行願寺)
琵琶を弾く美しい姿をした、七福神の中で唯一の女神で、音楽や芸能の神として諸芸上達や、財運などのご利益があるとされています。
上記以外にも、
*金色不動堂(護摩祈祷を行う祈願道場として、平成元年4月に建立)
や
*観音堂(身丈3メートルの金色の観音像が祀られています)
もあります。
建物以外でも、庭園がきれいで、苔が広がってるからでしょうか?
全体的に
緑の印象を受けました。
だからか、落ち着くというか、森林力効果なのか、とてもリラックスできた時間を過ごせました
桜の季節もきれいなようですし、
また、紅葉の季節も良さそうなので
機会があったら、そういう時期にも行ってみたいですね~
初めて行く方の参考になれば幸いです