もともとそうだったのですが、コロナでうちにいる時間がさらに長くなりました。
そこで、今までさぼってきた品物の整理をボツボツやっています。
一時は、せっかくの壷や甕を何とか生かそうと、生花に精を出しました。でも、ここに大きな落とし穴があったのです。生花と屏風の組み合わせがダメなんです。詳しくは、また、ブログで。
そんな訳で、水の要らない物を飾っています。
これもその一つ、ツクバネです。
切った枝をそのまま入れただけ。
ツクバネは、里山に自生する植物です。針葉樹や馬酔木、カエデなどに半寄生して生育します。ですから、これらの木の近くに生えています。あまり目立ちませんが、かれんな花をつけます。一番の特徴は、実です。秋に、羽根つきの羽根のような実をつけます。食用になるそうですが、私は食べたことがありません。
他の植物が枯れる頃、この姿が浮かび上がります。
正月飾りによく用いられます。
昔、里山歩きを盛んにしていた時には、聞いたこともなかったので、皆が正月用に探し歩くようになったのは最近のことだと思います。
自然の造形は、何ともいえないですね。
きれいな形です。
でもこれ、落ちたものなんですよ。
これまでも、実は、枝から落ちていて、元々の姿からすれば、ずいぶん寂しいです。
このツクバネは、姉からのもらい物です。羽根つきは、厄を払うとか。縁起物だから、ということでありがたくいただきました。
これで、運がつくぞ!
ところが、2度の正月を経ても、いっこうに運はつきませんでした(^^;)
運に無縁なのは仕方ないとしても、ツクバネの実が2年も落ちずにいることは不思議です。植物の種ですから、子孫を残さねば。そのために羽が付いていて、クルクル回りながら遠くまで飛んでいけるのです。カエデの種と一緒ですね。
なぜに、落ちない?
聞いてみると「接着剤でくっつけてある」・・・・・・・拍子抜けの御返事でした(^^;)
そこで、少しでも運のつくようにと、瞬間接着剤で止めました。しかし、作業の時、枝にふれたりして、他の実がパラパラと落ちるではありませんか(^^;)
やはり、運に縁はなし(^.^)
はらはらと 落ちるツクバネ 止めてゐる
遅生