遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

初期伊万里染付文字紋小皿

2020年05月25日 | 古陶磁ー全般

先日、酒田の人さんのブログで、古伊万里文字文染付皿が紹介されていました。

私も似たような皿を持っていたのですが、この模様が一体何かわからず、ずっとそのままでした。上のブログで、やっとふんぎりがつきましたので、今回アップします。

 

     径 15.8㎝、高 2.9㎝、高台径 5.5㎝

 

器体にゆがみがあります。

 

おちついた釉肌と指跡。

 

1/3高台で、初期の古伊万里に分類される品です。

 

あらためて、染付模様をながめてみました。

 

 

周囲の連続模様は、「几」を並べたような書き方です。

 

この皿の最大の特徴は、中央にデンと座った文字のような模様です。

酒田の人さんのブログで、これは是武字といわれるものであることがわかりました。

でも、「武」や「是」には見えませんが・・・(^^;

 

字の読みはさておき、デザイン的にみても面白い。

文字の中を、棒線で埋めているのです。ハッチングですね。

 

周縁の連続模様といい、文字紋の地のハッチングといい、いろいろな試みを陶工が自由にやっているように思えて、微笑ましい皿です(^.^)

 

 

コメント (6)
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