唐物と思われる、古い銅器です。
径 25.5㎝、高 7.4㎝、重 486g
三足の銅器で、打ち出しで成型されています。
胴は2段になっています。
4枚稜花の形です。
非常に端正な形です。
覆輪を、内外の金具で止めています。
3本の脚は、獣足です。
見込み中央には、何かが彫られています。
獅子が一匹、蹴彫で表されています。
蹴彫(けりぼり)は、毛彫り(けぼり)とは異なり、鏨を一打ちごとに抜いて形を作っていきます。楔形の点々が模様をつくります。古い技法で、大変手間がかかります。
かなりダイナミックに彫られています。
よく見ると、金色に輝いている部分があります。
もともとは、獅子全面に鍍金が施されていたようです。
稜の下に、2段の胴部の上側には、牡丹紋が4個、やはり蹴彫で表されています。
外側の胴の下段にも、牡丹紋が3個、彫られています。
昔から、獅子には牡丹だったのですね。
今回の品には、かなりの時代が感じられます。
チマチマした遅生の金工物の中では、異色の品です(^^;
知り合いの骨董屋が故玩館へ来て、まず最初に目をつけ、譲ってくれと言った品でもあります。業者の折紙付き?(^.^)