遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

サクランボで鳥類憐みの令

2020年05月10日 | ものぐさ有機農業

コロナには何のお構いもなく季節はすすんでいきます。

いつのまにか、サクランボが真っ赤に実っています。

数日中に採らないと終了。サクランボの命は短いのです。

それに、鳥さんがいち早く、かすめ取っていってしまいます。

今回も、鳥さんが、あまりにキーキー鳴くので、何だろうと見てみたら、食べごろになっていたという次第です(^^;

 

サクランボ摘みは楽ではありません。

実が小さいのに加え、高所での危険な作業を強いられます。

 

 

うーん、これは危険(^^;)

 

あぶなっかしい格好で、小さな実を一つずつ摘んでいると、頭上で、キキッと鳴き声がするではありませんか。

苦労する私を下に見て、悠々と実をついばむ鳥の姿が。

ムクドリでしょうか。シッと音を立ててやると、飛び立って逃げていきますが、数分もしないうちに、戻ってきます。

鳥相手のイタチごっこ(^.^)

しかし、どう考えても、私にはあんな高い所の実は採れません。

鳥は飛ぶために大量のエネルギーを使います。そのために、たくさん食べねばなりません。しかし、体が重くなり過ぎては飛ぶのに不都合。いきおい、食べ、消化し、排せつする、このサイクルを早く回す必要があります。食べ続けねばならないのですね。

そう考えると、私の頭上で必死に食べている鳥さんにも、親しみがわいてきました。

どうせ届かない枝の実、鳥さんどうぞすきなだけ。

令和、「鳥類憐みの令」であります(^.^)

 

そんなこんなで、奮闘2時間。

コロナの時節、配るのが一苦労ですね(^.^)

 

とりあえず、ガラスの器に盛り、おいしくいただきました。

 

ps. このガラスの器は、少し青味がかっています。これは、ソーダガラスの中に含まれている微量の鉄分の色です。電気炉で加熱してガラスを熔かす時、還元的雰囲気になり、2価の鉄イオンが生成し、閉じ込められたのです。陶磁器の青磁と同じ理屈です。

コメント (9)
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