昨日のDr.Kさんのブログに、大名品「銹釉染付 窓抜鷺文 大皿」が後年に作られた写し物ではないかとの記事がのっていました。
コレクター人生に、このような事は付きものなのですが、心情としてはそっとしておきたいのが普通です。そこをあえて、参考の為に披露していただけないかとリクエストした手前、私自身の恥も晒さないわけにはいきません。でも、私の場合、それを始めると、ブログの大半を占めてしまうので、代表的な物2,3にとどめます(^^;
径43.5㎝、高台径20.2㎝、高8.5㎝。現代。
それらしい雰囲気はあり、
獅子など良くかけていますが、
肝心の青色が全然ダメ。元禄ブルーからは程遠い、何ともしょぼくれた染付です。
裏面の楚々と描かれた花枝が見あたりません。高台は鈍重(^^;
実はまだ駆け出しの頃(年月が経ってもあい変わらず伊万里初心者です(^^;)、古伊万里錦手の尺越え大皿を入手しました。真っ二つに割れた物を継いでありました。しかし、品物は確かで、大きく品格のある錦手でした。丁度その頃、世間では、伊万里伊万里とやかましくなりました。そしてなぜか、「完品でなければ伊万里ではない」との雰囲気が業界に満ち溢れてきたのです。私のもっていた品も、さる骨董屋でボロクソに言われ、おもしろくないので処分しました。今では、あのような皿はなかなか手に入りません。で、かわりに、今回の大皿に手を出した訳です。骨董屋に一杯喰わされたのですね。これがトラウマとなり、以後、私には、古伊万里・冬の時代が長く続くことになってしまったわけです(^^;