少し変わった呉須赤絵の大皿です。
径 33.0㎝、高台径 16.2㎝、高 7.2㎝。中国、明時代末期。
天下一、印判、文字の要素を盛り込んだ、サービス満点の大皿です。
中央に「天下一」、その周囲に干支らしき文字が赤色で書かれています。
しっかりとした印判が4個。
その間に文字紋が描かれていいます。
「乾坤気象」
乾坤・・・天地、気象・・・宇宙の根源
気宇壮大な大皿です。
「気」の文字の中に、またも小さな印判様の模様を発見しました。いたずら?描き損い?遊び?先々回のブログ、呉須赤絵*印判手仙境楼閣山水図大皿に続いての発見です。ということは、ひょっとして、これは印判手の大皿に特有の一種の印鑑のようなものかもしれません。
高台内は、黒褐色の胎土がほぼ露出しています。
そこに、陶工の手指の跡がついています。まるで、手形です。それを、四百年近くたった今、私が手にとっているのですね。時空を超えた中国陶工との対話(^.^)