先回に引き続き、幕末ー明治期の香炉です。
横(把手含む) 13.6㎝、縦 10.3㎝、高(火屋含まず) 7.8㎝。幕末―明治。
九谷焼の香炉です。
赤絵で、非常に細かな絵付けがなされています。
竹林七賢人図だと思われます(七人そろって描かれていない図も多い)。
反対側は牡丹の花。
耳(把手)は獅子でしょう。
地は、青海波や幾何学模様で埋め尽くされています。
底には、「九谷庄三」の銘が書かれています。
九谷庄三(しょうざ)は、幕末に活躍した九谷焼の名工です。人気が高かったのでしょう、同じ名の品がたくさん作られました。結果、どれが本物の庄三の作か、素人では見分けがつきません(^^; 京焼の「仁清」のようです。
今回の品も、「庄三手」としておくのが賢明でしょう(^.^)