暑い暑いと言っているうちに、今年も早、夏野菜が終盤をむかえようとしています。
ウリももう生っているのはわずか。昨年は、大水につかり、あわてて収穫したのでゆっくり味わっている暇がありませんでした。今年は、心配していた出水もなく、色づいたものから収穫していき、方々へ配りました。例年通り、100個位できたと思います。
他の野菜も同様に十二分にでき、あちこちへ送ったので、宅配便代がかさみました(^^;
そんな中で、ここ何年か、頭を悩ましているのが、青枯病です。青枯病は暑い時期、色々な野菜に発生します。特に、ナス科の野菜が罹りやすいと言われています。トマト、ジャガイモ、ナス、ピーマン、トウガラシ・・・・いっぱいあります。
それまで順調に育っていた野菜が、ある日気がついたら葉が少し垂れて元気がない、次の日の朝はシャンとしてヤレヤレ、ところが夕方にはまた萎れて・・・こんな毎日を繰り返しているうちに、完全に萎れて、ついには枯れて黄色くなってしまいます。
私の畑ではこのところ毎年、トウガラシ、ピーマンの類が全滅です。
この写真の一番手前は枯れた、その奥二本はかなり萎れてきたトウガラシです。
他のナス科野菜はすべて健康、青枯病の気配もありません。
ここで野菜を作り始めた頃は、シシトウもピーマンも、霜が降りる晩秋まで、実をならせ続けていました。それが、十年程前からおかしくなりはじめ、場所を変えても、トウガラシ類が青枯病にかかるようになってしまいました。これはウチだけかと思っていたら、この辺りの畑のトウガラシ類は全部、青枯病にかかるようになって、今では、トウガラシ類を入れる人は少ない有様です(^^;
青枯病の怖いのは、罹ったら最後助からないということです。できることは、なるべく早く撤去して、他の株への伝染を防ぐのみ。ところが、そうしても、ほとんどの場合、次々と罹り、全滅となります。他の病気のように農薬も効かない。もっとも、ものぐさ有機農業でやってきてますから、農薬は御法度ですが。
ですから、青枯病の対策は予防しかありません。青枯病は、土の中にいる青枯病菌Pseudomonas solanacearumdeに野菜が感染して起こります。菌は、野菜の根の傷ついた所から侵入し、増殖します。
専業農家がとる対策は、土壌消毒して青枯病菌を殺す方法です。が、この菌は、地下1mにまでいると言われていて、深く耕し強い農薬を使用せねばなりません。
そこで、最近、yutubeの農業サイトで目にしたのが、センチュウをやっつける方法です。センチュウはどこの土にもいる小さな生き物です。植物の根に寄生して、養分を吸い取ります。この時、根が傷つき、青枯病菌が侵入しやすくなるのです。
このセンチュウを、微生物を使って退治しようというのです。センチュウを食べる菌がいるのですね(下のビデオ参照)
先のYutubeでは、線虫捕食菌の入った資材を土に入れてセンチュウを退治し、ナスの青枯病を防ぐ試み(<=ここ大切)を行っていました。
ならばということで、早速、注文。
粒上の菌体を肥料や堆肥と一緒に撒き、耕します。
果たして結果は?!
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見事、惨敗(^^;
結構なお値段の資材でしたが、目に見える効果は無し。
ニ年前の試みでした(^.^)