先に磁胎七宝の大急須を紹介しました。
この品を入手後、しばらくして、同じような品を見つけました。別の業者の品です。
最大幅 12.4㎝、口径 8.2㎝、底径 6.9㎝。重 265g。明治初期。
磁器に泥七宝で植物、蝶、鳥が描かれています。
二つの把手がついています。この器形は、ティーセットのシュガーポットですね。
把手の竹様の節は、鉄釉と緑釉で彩色されています。
胴には、絵画的表現で、草花紋が大きく描かれています。
臙色の地は無紋で、一面にジカンがみられます。
反対側にも大きな草花、そして蝶。
蓋は草花に雀。
先に紹介した磁胎七宝草花蝶鳥紋大急須(写真右)と、造形、模様が非常によく似ています。
いずれも「松岡製」ですから、似ているのは当然。
こうなってくると、先に紹介した磁胎七宝草花蝶鳥紋大急須も、急須ではなく、ティーセットの一部ではないかと思えてきました(^.^)