遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

サトイモ用に平マルチを張った

2023年04月26日 | ものぐさ有機農業

なぜか前倒し農作業が続く遅生農園です。

雨が降る前に大急ぎで、サトイモ用地に黒マルチを張りました。畝をつくらず、一面をマルチで覆います。

急いだ理由は、後ほど。

サトイモ栽培は、例年通りです。そう、連作の鬼(^^;)、遅生は、農業教科書にあえて背き、連作を続けています。特に、サトイモ、ソラマメ、ジャガイモの連作歴は長く、10~20年、同じ場所で栽培しています。なんの問題もなくすくすく生育し、収量もgood(^.^)

その理由は、「常識に挑戦!!」というカッコ良いものではなく、ただ単に輪作のやりくりがめんどくさいだけなのです(これぞ、ものぐさ農業(^^;)

というわけで、10日前、定場所に牡蠣殻石灰、鶏糞、ボカシを撒いて耕しておきました。これまでは、耕してすぐにマルチを張っていたのですが、今年はしばらく置いてから張ることにしました。その理由は、耕作直後に張ると、土がフカフカすぎて、マルチ止めのピンが効かないからです。そして、少し強い風が吹くと、マルチが煽られて、飛んで行ってしまいます。そこで今年は一考、少し日をおいてからマルチ張りをすることにしたわけです。

10日間のうちに、一度雨が降り、土がだいぶ締まりました。上を歩いてもズボッと足がめり込むことがありません。しかし、天気予報では雨(昨日の段階)、急がねばとなり、5時から8時までかかって何とか張りおえました。案の定、その後、すぐに降り出しました。もし、この雨がモロに土にあたったなら、さらに堅く締まって、サトイモ植えの作業が難しくなったでしょう(その理由は、最後に)

孤独のマルチの成果(^^;)をご覧ください。

1.3m幅、長さ10mを六枚半、繋いであります。

問題は繋ぎ目。今回はピンが効いているのですが、それだけでは心もとない。継ぎ目を抑えておく必要があります。

手持ちの廃物を活用。

フェンスの鉄支柱と竹に、

洗濯物干し竿も活用(^.^)

その上を、古瓦で押さえてあります。

継ぎ目以外の場所は、瓦片や石をおいて完成。

さて、雨が上がったら、いよいよ種芋の植え付けです。例年、一列に16株、それが6列半あるわけですから、合計104個ものサトイモを植え付けなければなりません。これではとうていガラスの腰がもちません(^^;

そこで使っているのがこの品。

長さ1.3mの単管パイプ(建築足場用)です。これを両手で持って上から突き刺し、マルチに穴をあけていくのです。土にも、程よい大きさ、深さの穴が開くので、里芋種をポンポン入れていけばOK。この時、土が堅いと力が要るので疲れます。ほどよい柔らかさの土がよいので、土の締まり具合に気を使っていたわけです。

パイプで穴をあけるとき、内側に細い支柱を入れて振り下ろします。そうしないと、そのうちパイプが詰まってしまい、穴があけられなくなります。

これで、104個の種芋植え付けもラクラク(^.^)

この方法は、塚原農園さんのyutubeで知りました。遅生の失笑!実用新案ではありません(^^;


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12 コメント

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工夫がお上手です! (highdy)
2023-04-26 09:47:11
「連作の鬼」で常識を覆し、連作障害を防ぐ土づくりの「ノウ・ハウ」をまとめて出版してください。
「ものぐさ=連作」かも知れませんが、その結果が問題であり、長年問題が無ければそれが良き証明になります。
「ものぐさ」こそ、工夫を考え出す名人でもあります。いかにラクをして同じ効果・より便利な効果を得るかが、創意工夫・発明の原点です。
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Unknown (tkgmzt2902(ちゃぐまま))
2023-04-26 10:06:07
《その理由は、耕作直後に張ると、土がフカフカすぎて、マルチ止めのピンが効かないからです》
廃材が輝いて見えます。このアナログ感がいいですねぇ!
すべてが力強いです。
朝から元気が出ました!
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highlyさんへ (遅生)
2023-04-26 13:34:47
本人はおお真面目なのですが、人から見ると滑稽でしょうね。特に、風が吹きだしたときは大変です。風で煽られた箇所を押さえに行くので、畑中を走り回りまわらねばなりません。何とかそうせずに済む方法はないか・・・・highdyさんの「必要は発明の母」にならって、「必要は工夫の母」です(^.^)
連作障害についてはやかましく言われますが、よくわかりません。生育に必要な土中の成分が足らなくなるというより、菌の偏りが酷くなる気がします。現に、ボカシなどで善玉菌を増やしてやれば、毎年、なんら変わりなく生育していますから。
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tkgmzt2902(ちゃぐまま) (遅生)
2023-04-26 13:40:32
廃物が畑の隅で出番を待ってます。季節には、ドンドン出番があるので、あちこち掛け持ちで活躍です。今回も、ジャガイモマルチを押さえていた廃物をそのまま横へ移動しました。
これからも、アナログ工夫の鬼となって頑張ります(^.^)
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Unknown (1948219suisen)
2023-04-26 16:35:13
なるほど!

お天気と相談、土と相談して野菜を育ててもらうお願いをするんですね。親が賢くないと、子供は立派に育たないというわけですね。私は、どんな親だったろうと反省させられます。
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1948219suisenさんへ (遅生)
2023-04-26 18:56:01
この頃は、新聞もTVも、お天気第一で見ています。
土の中の事はわかりません。全くの当てずっぽうです。尤も最近は、土の成分を分析して必要な要素の量を決める農法が開発されたようです。でも、手軽に分析はできないので、実際の所は勘に頼るほかありません(^^;
ただ言えることは、子供よりは素直に育つ(^^;;;
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遅生さんへ (Dr.K)
2023-04-27 09:03:44
サトイモの植え付けを終えましたか!
私も、そろそろしなければと思っていますが、今年はミニ耕運機が使えず、手掘りになりますので、気が重いです(~_~;)

ジャガイモも連作しているのですね。私も、見習って、来年から、それほど連作を気にしないでやろうと思います(^_^)

私の場合は、遅生さんよりも酷く、ものぐさ農法を超え、ほったらかし農法です(笑)。
出来るも出来ないもお天気次第ですが、まっ、そこそこは稔ってくれるようです(^_^)
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Dr.Kさんへ (遅生)
2023-04-27 10:18:00
手の内を明かすと、気恥しさを通り越しますね。でも、自然体への境地にはまだまだ(^^;

ほったらかし農法には、自然農法という立派な呼び名がありますね。
不耕起、不施肥、不除草、無農薬。
いろんな人が、それぞれのやり方でやっています。
有名な人では、福岡正信(故人)がいます。粘土団子の中に植物の種を入れて放り投げ、育ってきたものを収穫するというものです。
ここまでくると芸術ですね(^.^)
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Unknown (ミルク)
2023-04-27 16:23:04
すごい。すごい。広いなぁ~
マルチに廃物利用とは。
私は少しなので、端に土をかけてますが、腰にきます。
あと、2リットルのペットボトルも使用。
防災用の水・期限が切れたので重石用に使用中。
お茶など飲んだあと、捨てないで水を入れてます。
塚原農園さん・私も参考にしています。
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ミルクさんへ (遅生)
2023-04-27 19:27:56
ここの畑は、サトイモの他に、サツマイモとジャガイモ、連作で作っています。そして、梅の木が一本。畝間もすべて、マルチで覆ってます(^^;

ミルクさんも、マルチ押さえでは苦労していらっしゃいましたか。水入りペットボトルは良いですね。植え終わったら、すぐに水やり可能(^.^)
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