遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

金工14 ギンギラ銀にさりげなくの茶托

2020年05月07日 | 金工

何の変哲もない茶托、5枚です。

5枚重ねの状態で、2年間ほど棚に入れたままでした(^^;)

      径 10.7㎝、高 1.9㎝、重 80g(5枚、397g)

 

右下から、時計回りに、5枚の茶托を並べてみました。

下の2枚、特に、空気にふれる、一番上にあった品がひどく汚れています。

外周は、5枚とも、汚れています。

 

裏側は、みな同じように薄く汚れています。

 

一番汚れた茶托を磨いてみました。

 

ものの数分も磨くと・・・・

表面、裏面ともにピカピカになりました。

 

5枚、磨き終わるのに、さほど苦労しませんでした。

錫の茶托を磨くより、ずっと楽です。

 

この茶托、十数年前、さる骨董市で見つけました。

黒くさえない品です。が、手にとってみると、ズシリときます ・・・・・・ ん、これは!

店主には、さりげなく、いい値のワンコインを渡し、そそくさと会場を後にしました。

  ♪ぎんぎら銀にさりげなく・・♪ 

   MATCHY(近藤真彦)の鼻歌まじりで(^.^)

家に帰るとすぐ磨きに入りました。

あっさりと汚れはとれ、ギラギラ輝きます。

手に伝わるぬめっとした柔らかさ。

これは明らかに銀です(^.^)

どういう訳か、刻印が押されていないので、黒く汚れた茶托を、誰も銀と思わなかったのでしょう。

錫の方が柔らかいのに、銀はスッと磨けてしまいます。そして、自分の顔が写るほどピカピカ。銀の錆(硫化銀)は着きやすいけれど、落としやすい。

 

ところで、どうして銀は銀色に光るのでしょう。どんなに磨いても、金色にはなりません(^^;)

チコちゃんに聞いたら教えてくれるでしょうか(^_^)

 

ps. 銀の茶托は、叩くと良い音がします。色、光沢だけでなく、音も、金属により様々。この謎も、チコちゃんに聞きましょう。

 

 

 

 

 

 

 


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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そそくさと♪ (越後美人)
2020-05-07 09:33:19
この意味は骨董好きの人にはよう分かる表現ですね(^^♪
銀の茶托、いいですね~
磨かれてきれいになりました。
どんなお茶碗が乗るのでしょう~
楽しみです(^_-)-☆
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Unknown (みこと)
2020-05-07 10:42:53
マッチでしたか~💦
さりげなくワンコインですかぁ。
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越後美人さんへ (遅生)
2020-05-07 11:06:48
骨董市では、「これは」という品物にはめったに出会いません。で、手ぶらで帰るのもなんだしと、誰も手に取らない品物を一つ拾って帰るのが常です。煎茶関係の品はほとんどそれ(^^;)

掃除したり、磨いたりするのは楽しいですね。漆器など、一皮むいてやると、ビックリするような品に変身する場合があります。但し、金属に比べ、磨くのに非常に時間がかかります(^.^)
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みことさんへ (遅生)
2020-05-07 11:15:50
軽薄の代名詞みたいなマッチでしたが、今となってみれば妙に懐かしいですね(^.^)

ランチも、ゴージャスなおばさまたちとは違って、激安のワンコイン.。ちまちまと浮かしたわずかな小遣いで、次の品へ(^_^)

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素晴らしいお買い物! (みゃー大工)
2020-05-07 13:17:11
とてもモダンに見えます、
別の使い方、
冬に装飾ローソクでもともしたい、
イヤリングや指輪をそっと置く時のトレーでも、
とにかく、シンプルで美しいですね。

銀細工のアクセサリーを使わないけど、コレクションしています。
宝石箱を眺めてはほくそ笑んでいます。
そして、たまに磨く。
すぐに黒ずむのが難点ですが、銀は大好きです。
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みゃー大工さんへ (遅生)
2020-05-07 13:52:23
叩き出しの銀茶托です。
素顔が美しいです(^.^)
Simple is the best.

ロウソクの燈が揺れるのも、銀器に写ってきれいでしょうね。冬、静かで充実した時間が流れて ・・・・ ファラデーおじさんにほめられそう(^.^)

今回の品物、重ねて置いてありました。内側の空気にふれない部分はほとんど黒くなっていません。小物などは、密閉容器にいれておくと、かなり黒化を防げるのではないでしょうか。
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流石、遅生様♡ (みゃー大工)
2020-05-07 14:09:35
ファラデー「ロウソクの科学」から、
装飾ロウソクは綺麗に燃焼しない事を学びました。
普通の棒の形が一番燃える。
けれども、IKEAなどで、つい装飾ロウソクを買ってしまうのです。燃え切らないロウソクの山です、馬鹿ですね。今、燃えないロウソクの山w。

持っている銀製品は、銀磨きのクロスで磨いたり、歯磨き粉をつけたりして磨くのですが、
細いインドネシアの銀全細工のアクセサリーなどは、
すり減ったりしてしまうんではないかと、つい心配します。
英国のメイドの、食器の銀磨きのシーンを、映画などで観ると、本当に銀食器は手間がいると思います。
本によると、ステンレスが発明された時に、銀より効果だったというのですが、
やはり銀製品は美しいですね。
銀のスプーンは少しあったのですが、我が家もステンレスに押されたw

あと黒化銀も好きなんですよ、いぶした感じが、
アクセサリーの場合、剥がす、磨く、それを繰り返している感じです。

何時も素敵なコレクション、楽しく拝見しておりますm(_ _"m)
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訂正 (みゃー大工)
2020-05-07 14:11:27
銀全👉銀線細工
効果👉高価

すみません_| ̄|○
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Unknown (tkgmzt2902)
2020-05-07 15:50:55
まるで変身ですね。
我が家にも磨くべき銀皿がありますが、磨きかたがわからないまま。50年前ギリシャの海運王から貰った限定品です。
磨けばもとに戻るということを聞いて安心していました。
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みゃー大工さん(2) (遅生)
2020-05-07 17:07:01
ステンレスもさることながら、プラスチックが発明されたとき、ダイヤよりも高価だったそうです(^^;)

私自身は、銀の宝飾品をもっていないので実際に使ったことはないのですが、細かい銀糸細工の小物などには、液体の磨き剤が向いています。パーマ液と同じ成分で、しばらく浸けておくだけです。ゴシゴシこする必要はありません。科学的には還元剤が、酸化された銀(硫化銀)を銀に戻します。

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