遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

中国 群馬図中皿

2020年12月08日 | 古陶磁ー中国

先回のブログで、古伊万里双馬竹紋中皿を紹介しました。

実はその後、もう一枚、馬の皿を見つけました。

丁度その時、Dr.Kさんが、伊万里双馬文輪花中皿に続いて、天啓赤絵群馬文小皿をアップされました。

 

今回の品は、期せずして群馬の皿です。

馬皿競争も、群馬県突入の様相を呈してきました(^.^)

 

8頭の馬が描かれた皿です。

 

径 21.0㎝、高 4.4㎝、底径 10.5㎝。 中国明末、清初?

 

先回の皿とは異なり、明るい呉須でぎっしりと描きこんであります。しっかりとした筆致、かなりの描写力です。

 

裏側を見ると、圏線が、高台内に1本、高台の外縁に2本、外側に1本描かれています。

このような圏線は、古伊万里によく見られるのですが・・・

銘はよめません。何となく伊万里ではないような・・

 

釉はじきとともに、小穴がいくつかあって、ジカンでつながっています。どうやら、生掛け焼成のようです。

 

決定的なのは、高台内です。かすかに放射状カンナ削りの跡が見えます。

この皿は、中国の品と考えて良さそうです。

時代は、やはり、明末~清初でしょうか。

 

故玩館にある馬の皿は、先回のブログの品とこの皿の2枚だけです。

2枚限りの馬皿ですが、偶然にも、Dr.Kさんの所も双馬皿と群馬皿。おまけに、どちらも、双馬皿は伊万里、群馬皿は中国です。

赤い運命の糸に操られているのでしょうか(^_^)

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
酒田の人さんへ (遅生)
2020-12-09 15:25:33
この皿が、いわゆる古染付かどうかはわかりません。少し違うようにも思いますが、何せ中国は広いですから。

いずれにしても、あまり見かけないタイプの皿ですね。

ただ、馬の絵柄はこれでオシマイです(^.^)
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遅生さんへ (酒田の人)
2020-12-08 22:57:07
こういった品を見ると、伊万里が古染付をお手本にしたことが良く分かりますよね~
遠目に見たら藍九谷に見えますが、初期~寛文期の伊万里には馬文は登場しませんし
馬の絵が写実的で実に良く描けているように感じます。
見つけたら間違いなく欲しくなる品です。
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たかさんへ (遅生)
2020-12-08 21:34:50
馬が何頭かいる場合に、群馬といっているだけです。
群馬皿は、こういう絵柄の皿の名称です。
絵画でも群馬図と言いますから、皿もそれに倣ったわけです。

ですから、残念ながら、皿の絵は群馬県とは関係ありません。私が勝手に、語呂合わせで使っただけです。群馬の皆様、お騒がせしました(^^;

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遅生さん、こんばんわ (たか)
2020-12-08 20:50:16
群馬皿と呼ばれる皿が有るのですか?
全く知りませんでした。
聞いた事が有るのは群馬盛皿で形が「鶴舞う形の群馬県」と言われる様に鶴の形をしたお皿です。

ただ群馬(古代はクルマ)は確かに朝廷で使用する馬の牧場が在った様です。
描かれた活き活きした馬が「群れる馬」では無く群馬に関係が有るのでしたら嬉しい事ですが。

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Dr.Kさんへ (遅生)
2020-12-08 19:32:25
数では、3対8で勝ちですが、今の時代では3密で嫌われます(^^;

こうなってくると、一匹だけの馬皿を捜さねばなりません。ありそうでない皿ですね。
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遅生さんへ (Dr.K)
2020-12-08 18:39:30
高台内に放射状カンナ削りの跡が見えますね。
明末・清初ですね。

我が家も2枚限りの馬皿です。そして、双馬皿と群馬皿の2枚です。しかも、双馬皿は伊万里、群馬皿は中国明末・清初ですものね!
ただ、群馬皿は、我が家の馬は3頭ですが、故玩館の馬は8頭もいますね!

ホント、「赤い運命の糸に操られているのでしょう」(^_^)

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