先回のブログで、古伊万里双馬竹紋中皿を紹介しました。
実はその後、もう一枚、馬の皿を見つけました。
丁度その時、Dr.Kさんが、伊万里双馬文輪花中皿に続いて、天啓赤絵群馬文小皿をアップされました。
今回の品は、期せずして群馬の皿です。
馬皿競争も、群馬県突入の様相を呈してきました(^.^)
8頭の馬が描かれた皿です。
径 21.0㎝、高 4.4㎝、底径 10.5㎝。 中国明末、清初?
先回の皿とは異なり、明るい呉須でぎっしりと描きこんであります。しっかりとした筆致、かなりの描写力です。
裏側を見ると、圏線が、高台内に1本、高台の外縁に2本、外側に1本描かれています。
このような圏線は、古伊万里によく見られるのですが・・・
銘はよめません。何となく伊万里ではないような・・
釉はじきとともに、小穴がいくつかあって、ジカンでつながっています。どうやら、生掛け焼成のようです。
決定的なのは、高台内です。かすかに放射状カンナ削りの跡が見えます。
この皿は、中国の品と考えて良さそうです。
時代は、やはり、明末~清初でしょうか。
故玩館にある馬の皿は、先回のブログの品とこの皿の2枚だけです。
2枚限りの馬皿ですが、偶然にも、Dr.Kさんの所も双馬皿と群馬皿。おまけに、どちらも、双馬皿は伊万里、群馬皿は中国です。
赤い運命の糸に操られているのでしょうか(^_^)
いずれにしても、あまり見かけないタイプの皿ですね。
ただ、馬の絵柄はこれでオシマイです(^.^)
遠目に見たら藍九谷に見えますが、初期~寛文期の伊万里には馬文は登場しませんし
馬の絵が写実的で実に良く描けているように感じます。
見つけたら間違いなく欲しくなる品です。
群馬皿は、こういう絵柄の皿の名称です。
絵画でも群馬図と言いますから、皿もそれに倣ったわけです。
ですから、残念ながら、皿の絵は群馬県とは関係ありません。私が勝手に、語呂合わせで使っただけです。群馬の皆様、お騒がせしました(^^;
全く知りませんでした。
聞いた事が有るのは群馬盛皿で形が「鶴舞う形の群馬県」と言われる様に鶴の形をしたお皿です。
ただ群馬(古代はクルマ)は確かに朝廷で使用する馬の牧場が在った様です。
描かれた活き活きした馬が「群れる馬」では無く群馬に関係が有るのでしたら嬉しい事ですが。
こうなってくると、一匹だけの馬皿を捜さねばなりません。ありそうでない皿ですね。
明末・清初ですね。
我が家も2枚限りの馬皿です。そして、双馬皿と群馬皿の2枚です。しかも、双馬皿は伊万里、群馬皿は中国明末・清初ですものね!
ただ、群馬皿は、我が家の馬は3頭ですが、故玩館の馬は8頭もいますね!
ホント、「赤い運命の糸に操られているのでしょう」(^_^)