遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

傳李朝、木彫・踊る男

2020年03月01日 | コロナに負けるな

日に日に世の中が陰鬱になってきました。

おまけに、悪知恵にたけた暗愚宰相の名にたがわず、目をおおいたくなるような愚策の数々(><)

 

そこで、アハハと笑えるような物がないかと探してみました。

李朝の品という事で入手した「木彫・踊る男」です。

                  高29㎝

 

時代、産地ははっきりとしませんが、李朝と言われれば、そうかとも。

タイトル「踊る男」は、私のネーミングです(^^;)

 

            もくもくと踊る後ろ姿。

 

          一生懸命、踊っています。

 

いくつかの小木を組み合わせて、作られています。

 

この男、一体、どうして一心不乱に踊っているのでしょうか?

そこで浮かぶのが、幕末に大流行した「ええじゃないか」です。

慶応3(1867)年、「天から御札が降ってくる」という話が広まり、人々は、「ええじゃないか、ええじゃないか」「日本国の世直りはええじゃないか」と掛け声をかけながら、熱狂的に町から町へと踊りまわったのです。中部地方から発したと言われるこの熱狂的踊りは、あっというまに、西日本中へと広がりました。

これは、徳川の治世が行き詰まり、先の見えない社会不安の中で、人々の世直し願望が、無意識に踊りに託されたものだとも言われています。

 

そういえば、怒りを内に秘めた顔に見えます。

激動の時代に対処できず、私利私欲・保身に走る為政者たち・・・・あまりにもピッタリと、今の日本にあてはまります(^^;)

 

でも、この踊る男、よく見ると、その顔は、希望を内に秘めているようにも思えるのです(^.^)


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8 コメント

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おはようございます♪ (のり)
2020-03-01 10:08:03
何と、こういう作品も所蔵なさっておられるのですね!! 笑えました~~ 唸りました~~ 
足元に踏みつけている(ように見える)木の塊は、憤懣やるかたないもろもろの悪のようにも見えます・・・
しかし、よく見ると内に希望を秘めているように見える・・遅生さんの楽天的なお心を感じました~~
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のりさんへ (遅生)
2020-03-01 12:29:39
笑ってくださいましたか。近頃のお笑い番組では、笑うどころか、アホらしくなるだけすから。

怒りも笑いも紙一重。ただ、江戸時代から、笑いは庶民の抵抗で手段であったようです。

>足元に踏みつけている(ように見える)木の塊
なるほど、木の塊は餓鬼のようにも見えますね。四天王が現れ、悪を退治してくれるのを祈るのみです(^^;)
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Unknown (tkgmzt2902)
2020-03-01 23:15:25
そう、明るい気分になる木彫りですね。
一見不安定に見えながら、全体のバランスがちゃんと計算
されていますね。
踏みつけているのは鬼かな?朝鮮出兵の時代ですよね...。
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Unknown (つばめ)
2020-03-01 23:43:07
『踊る男』のネームに人形の格好から、シャーロックホームズの『踊る人形』を連想してしまいました^^

お顔はともかく、なんともユニークな格好ですね。確かに、つい笑いが洩れてしまいますね

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tkgmzt2902さんへ (遅生)
2020-03-02 06:29:10
たしかに、アンバランスのバランスですね。川原で石を積むような。

こんな物を、一体、誰が、何のために作ったか、謎です。
謎が多いものにひかれる自分も謎です(^^;)
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つばめさんへ (遅生)
2020-03-02 06:38:41
うーん、そうですね、なにかのメッセージが隠されているのかもしれません。
暗号を解きかたは見る人次第。自分なりの納得 ・・・・・・そういう意味では現代アートにも通じる!?(^.^)
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Unknown (案山子(^^) 😸 ♪♪)
2020-03-02 15:04:33
🤣


顎が 外れそうニッ😋

滑稽品 ・ ・ 骨董品 ✨


いいものは 時をこえますネ😸


🍀
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案山子さんへ (遅生)
2020-03-02 17:03:56
✨骨董品=滑稽品✨ 

本人、真剣😋 周囲、迷惑🤣

顎外れそうな品、周囲も😋😋
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