遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

磁胎七宝草花鳥蝶紋ミルクポット

2024年12月10日 | 陶磁胎七宝

ここ数回のブログで紹介している磁胎七宝の茶器ですが、さらにもう一個、似たような器が、別の業者から、バラで出ました。

幅 10.8㎝、底径 6.1㎝、高 8.7㎝。重 192g。

少しぶ厚い器体に、泥七宝で草花紋と鳥が描かれています。秋草と雀です。

竹様の把手には節があり、鉄釉と緑釉で彩色されています。

やはり、「松岡製」です。

先回のシュガーポットと並べると、器の造形、模様の描き方などがピッタリと一致し、この二つはセットであることがわかります。

以前紹介した大急須を加えてみました。

色模様は異なりますが、これらは同じ所で作られた2組のティーセットのはぐれ品であると思われます。

ですから、以前紹介した磁胎七宝大急須は、磁胎七宝草花蝶鳥紋ティーポットに、名称変更をします。

あとは、ティーカップを探し出せば、明治の輸出ティーセットがまがりなりにも完成。

これでアーフタヌーンティーを楽しめば、気分はもはや、ヨーロッパの上流階級(^.^)

しかし、目玉の黒いうちに揃えるのはかなり難しそう(^^;

 


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Dr.Kさんへ (遅生)
2024-12-10 20:03:27
はじめは、単品として作られた品だとばかり思っていました。
寄せ杯ならぬ、寄せ陶磁胎七宝をやっているようなものです。
でも、考えてみれば、輸出する品は海外の富裕層向けですから、ティーセットなどはうってつけです。花瓶なら対。
これまで紹介してきた陶磁胎七宝のうちで、完器だと思えるのは陶胎七宝細口花瓶一対のみです(^^;
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遅生さんへ (Dr.K)
2024-12-10 19:39:03
少しずつ、セットに近づいてきていますね(^-^*)
セットでアーフタヌーンティーを楽しめば、気分はもはや、ヨーロッパの上流階級どころか王侯貴族ですね(^-^*)
セットの中でも、ティーティーカップは数が多いわけですから、セットになる可能性は大ですね(^_^)
すぐにでも、飛んで来てくれるような気がします(^-^*)
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jikan314さんへ (遅生)
2024-12-10 17:30:41
jikanさんの場合も、南都八景のうちの5景までが手元に吸い寄せられたのですね。
物との不思議な縁はあるものですね。
まあ、強く念じれば、物の方から寄って来るそうですから、念を強化しましょう。
元はといえば、断簡みたいに、オリジナルのセットをバラバラにしたからですが、そのおかげでお値打ちに入手できるのかも知れませんね。
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Unknown (jikan314)
2024-12-10 17:03:11
遅生様
まったく別の所からの入手で、セットが出来るって不思議な縁ですね😃
小生の拙コレクションでも、400年前の南都八景の3枚所有だったのですが、これも別の店から、2枚入手とナント!(おやじギャグ)奇跡に近い縁が有りました。地震、火事、戦災を経ていますので、嬉しかったです。
八景だから、後三景で、高額期待?
又お邪魔します😃
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ぽぽさんへ (遅生)
2024-12-10 13:13:53
磁器としては、あまり上等な生地ではありません。それに、造りもあまり洗練されていません。こういった磁器は、明治になってあちこちで作られ始めたので、生産地を特定するのは非常に難しいです。ただ、七宝は、京都と愛知が2大産地だったので、瀬戸系の品かも知れません。
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みことさんへ (遅生)
2024-12-10 13:08:06
こういう品は里帰りですね、それもバラバラで。
当時、日本でティーセットの需要はほとんどありませんから、国内に残っている物はほとんどないと思います。
英国が一番のお得意先でしたから、オーストラリアとかNZでは、おもわぬ品に出合えるかもしれません。
ホバートの骨董屋には、英国の良質な品が多くありました。
松岡は、生産者兼輸出業者の名でしょうね。
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Unknown (ぽぽ)
2024-12-10 10:55:01
遅生さんへ
セットになってくると価値があがりそうですね(^^)

磁器部分も白くて良い土を使っているように見えます。当時の高級品であったのは間違いないですよね!?
因みに産地はどこら辺が多いものでしょうか?
やはり京都あたりですかね!?
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遅生さんへ (みこと)
2024-12-10 10:32:50
シュガーポットとミルクジャーが揃ったら価値ン倍?ですかね。よくわかりませんが。夫婦のようなもの、ポットとジャーもさぞや喜んでいるのでは?百年ぶりの邂逅だったりして^^?

中国語につかず離れず40年ですが、松岡は中国語ではないのでは?と思います。広い中国、同じ地名が絶対にないとは言えないまでも。

地名や名字での「岡」の多様は非常に日本語っぽく感じられるものらしいです。
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