またまた絵瀬戸皿です。
この際、在庫一掃セールです(^^;
「吹墨菊図絵瀬戸中皿」 大正~昭和。
径 24.2㎝、高 4.7㎝、高台径 10.7㎝。
大きさ、器形ともに、標準的な絵瀬戸皿です。
鉄釉の吹墨で2輪の菊が描かれた、落ち着いた雰囲気の皿です。この図柄は、他の焼物でもよく見られます ・・・・・・
・・・・・ まあ、平凡な皿です。
いくら在庫整理といっても、わざわざブログにアップするのも(^^;
ん!?皿の端、圏線に乱れが・・・・
これは、ひょっとして・・・
裏側をよく見てみると
これは上釉掛けの時、無造作についた陶工の指跡です。向こう側にもあります。
この皿は、デッドストックの未使用品です。近年の作。どんなに時代が遡っても、大正時代でしょう。
江戸後期に創始され、明治を経て近年まで連綿として作られてきた皿です。
江戸時代前期、初期の伊万里焼に多く見られた陶工の指跡が、近代の絵瀬戸にも。
なぜかホッとする遅生でありました。
最初、口縁の疵のようなものは使用痕?と思いました(-_-;)
まさか、絵瀬戸皿を沢山お持ちの遅生さんが、わざわざそんなものをブログで紹介するわけないな~と思いながら、2枚目の写真を見ましたら、ほとんど使用されたことのないような様子、、、。
それで、だんだんと見ていきましたら、陶工の指跡だったんですね。
ということは、これは生掛けですか。
生掛け→陶工の指跡→初期伊万里、と連想しますね(^-^;
私もホッとしました(^-^;
製法についてはunknownです(^^;
土物ですから、焼き上がり表面は、どのみち、ブツブツです。磁器と違って、表面状態で生掛けの判断は無理です。
絵瀬戸絵付けの筆の運びなどを見ると生掛けの感じですね。
また、これだけはっきりと、上釉とその下の鉄釉にまで跡がついているので、鉄釉が乾ききるのを待たずに、ドバっと上釉をかけて焼いたのでしょう。それだけドンドン作業をすすめるのですから、素焼きも省略したのではないでしょうか。
以上、推定です。
もう少し、調べてみます(^.^)
新しくても私は構いませんよ~(*^^)v
どんどん在庫セールして下さいね。
ですから、作られた時代の判定は、案外難しいです。
ただ、コレクターはひねくれていますから、ひと捻りある品でないと納得しないのです(^^;