久しぶりの面白グッズです。
同じものを2個入手しました。
戦前の品です。
箱は壊れかけていますが、中味は大丈夫みたいです。
箱を開けると、何やら黒い物体が。
鉄でできた、悪魔の覆面のような品が6個。
これはなんだ?
箱の表にすべてがありました。
『ゆひさきのいたまぬ除草爪(くさとりつめ)』定価拾六銭 とあります。
田んぼで作業をする早乙女のすがたから、この爪は田の草取りの時に使うものだとわかります。
専売特許 〇〇〇会〇等銅牌受領 誉 などからすると、それなりに売れていたのかも知れません。
こんな風に、指にはめて使ったのでしょう。
箱には手が描かれていますが、小指にも、計四個、爪をはめています。
実際にやってみると、小指には大きすぎて落ちてしまいます。3本が正解。一箱、6個入りは、左右両手分ということになります。
先進国の中で、日本だけが大量に使っている除草剤。
これがあれば、少しは減らせるでしょうか。
必殺技アイアン・クローをこれで決めよう!
このコピーなら、きっと売れるでしょう。
ただ、「よい子はこれで遊ばないでね」と但し書きが必要かも(^.^;)
こんな物が売られていたんですか。
初めて見ました。
我が国では、除草剤が多く使われていますよね。
それでも、最近では、幾らかは減ってきたんでしょうか?
最近では、田んぼに、少しはドジョウなども見られるようになりましたものね。
遅生さんの所でも、ホタルが見られるようになりましたものね。
一方の除草剤。ほおがこわばって戻りません。平地当たりの使用量は、おそらく日本が世界一ではないでしょうか。しかも、時代に逆行して、最近、規制値を緩めています。
狭い日本、そんなに撒いて、どこへ行く!
片手に三個なのは草を取る時をイメージすると
小指は内側に曲げるためかなと思います。
昔は草取りは大変な作業だったでしょうね。
最初は、昔の少年雑誌の広告欄に載っていた、怪しげだけれど面白そうな品の一つかと思いました。特許もとっているので、真面目な物のようです。
考えてみれば、親指と小指は田んぼの草とり(草掻き)にはほとんど関係ないですね。
それも箱入りで!
暮らしの知恵でいろいろなものが作られていたのだと感心します。
こういう物に出会うと、思わずほおがゆるみます。
多分、戦時中の品だとおもうのですが、どんな時代であっても、暮らしの中で知恵や工夫を忘れるな、と教えていてくれるような気がします。