季節はずれのヤマボウシの花が咲きました、一輪だけ。
少し締まりがないのは、暑さのせい? 季節外れのせい?
まあ、盛期をすぎた遅咲きの花はこんなもんでしょう。
後期鍋島の中皿です。時々見かける皿です。
染付で花と岩が描かれています。
径20.5㎝、 高5.9㎝、 高台径10.8㎝。
何の花でしょうか? 盛期のような厳しい絵付けではありませんが、大きな手抜きもありません。
後期の鍋島は、染付の大皿が多く、絵付けもすっきりとした物は少ないです。
その点、余白を大きくとったこの皿は、鍋島らしさが、かろうじて感じられる品と言ってよいでしょうか。
裏側は、定番の模様です。
七宝繋ぎ紋はまあまあですが、櫛高台はだいぶダレています。
季節外れに咲いたヤマボウシのように、盛期はとうに過ぎたけれど、なんとか遅咲きの花を咲かせようとした後期鍋島の染付中皿に、「いいね」をいれたいと思います。
ところが、遅れて生きている遅生には、盛期も遅咲きも縁がない!?(^-^;)