遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ミニチュア道具 『使ってみた!小道具』

2021年01月20日 | おもしろグッズ

お正月も過ぎて、だいぶ経ちました。

この頃になると、なぜか無性に、またお餅が食べたくなってきます。

以前は、もう十二分に食べたからしばらくは顔もみたくない、だったのですが、正月がすぎて餅が恋しくなるまでの時間が年々短くなっているのです(^^;

聞いてみると、年寄りはほとんどが餅好きでした。そして、よくぞ聞いてくれたとばかりに、皆声をそろえて、小洒落た菓子は食べた気がしない、とのこと。

考えてみれば、酸いも甘いも色々あって、行きついた所は、「見かけよりも中味」。人間と一緒ですね(^.^)

おお、やっぱりそうか、と意を強くして、餅づくりにとりかかりました。

私の所の餅のウリは、里芋入りです。

味、増量・・・・いろいろメリットはありますが、一番は、柔らかさです。硬くなるまでの期間を長くできるのです。鏡餅も岩のように硬くはなりません。

ところが、今季は原因不明の凶作で、ほとんど採れませんでした。いつもは、邪険にされるほど大量の親芋ですが、まともなのを捜すのに骨がおれるほどでした。

かろうじて出来たのが、この程度。

小物の親芋(^^;

いつも通り、圧力鍋で蒸してから、皮を剥きます。

 

マッシャーで潰し、

もち米と合わせて、餅つき機へ。芋ペーストの割合はお好みですが、今回は3割ほど。

 

あんころ餅と切り餅ができました。

 

で、突如、時間を遡ります。

先回のブログを書く時に、餅つきのミニチュア道具が見つかりました。

臼:径 4.0㎝、高 2.5㎝。杵:長 7.1㎝。

硬い木でできています。臼の凹部には、使用痕のような傷がついています。誰かが使ったか?

 

そこで、蒸し上がった餅米を入れてみました。

ペッタン、ペッタン。

 

すぐに、餅らしくなってきました。

 

お鏡風にまとめました。

 

 

 

どちらから、いただきましょうか(^.^)

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ミニチュア道具 『使えそうな小物』

2021年01月18日 | おもしろグッズ

少し大振りな(といっても小さい)小道具が数点残っていました。

 

 

 

これは、石臼ですね。

径 4.2cm(取手含まず)、高 2.5cm。

 

もう一つの穴は、ハンドルを差し込んで回すときのためのものでしょう。

台の方には、少し凹んだ溝がぐるっと彫られていて、挽いた粉が溜まるようになっています。

ただ、両面に凸凹の刻みがないので、粉はひけません。

いずれ、彫刻刀で、刻んでみます(^.^)

 

これは砧ですね。

砧:径 1.1cm、高 3.2cm。 台:径 3.9cm、高 1.3cm。

 

指でつまんで、なんとかコンコン打てそうです。

 

煎茶セットです。

 

茶殻入れと思われます。

径 1.5cm、高 1.3cm。

 

穴も開いていて、使えそう(^.^)

 

茶筒です。

径 1.5cm、高 2.9cm。

 

蓋をとると、中には・・・

 

こんなにお茶が入っていました(^.^)

 

いよいよ本命の茶櫃 です。

径 4.2cm、高 2.2cm。

 

中には何やら小物類が。

 

ピンセットでやっと取り出しました。

茶筒1、小茶碗1、小々茶碗5、極小茶碗4、茶托1。

 

小茶碗:

径  10mm、高 8mm、高台径 4mm。

 

小々茶碗:

径 7mm、高 7mm、高台径 4mm。

 

極小茶碗:

径 5mm、高 5mm、高台径 2mm。

 

おお、これはいけそー。お茶を入れてみるか・・・・・

確か、ミニチュア陶磁器の急須があったはず・・・・・

どこかに紛れ込んで姿形がありません(^^;

 

やむなく、淹れたつもりで、どうぞ(^^;

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ミニチュア道具 『バラバラにならない茶道具』

2021年01月16日 | おもしろグッズ

先回紹介したミニチュア茶道具とよく似た品が、2個でてきました。

 

東屋風の枠の中に、茶道具が置かれています。

径 4.8㎝、高4.0㎝。戦前。

風炉、杓・杓立、炭入れ(?)

 

棗、茶杓、炭、乳鉢。

 

道具類は、かなり小さいです。

杓の口径、わずか、2.5㎜(^^;

杓はちゃんと木でできています。しかも、杓立にさしてあります。

こりゃあ、指で置いていくのは至難の業です。

 

もう一つは、三段の棚。日常使いの道具のようです。

径 4.1㎝、高 5.0㎝。戦前。

上段には、盆に湯飲み茶碗、菓子器(?)。

 

中段:盆の上に徳利と猪口、盆の上に急須と碗、箸立てに箸、茶筒。

下段:茶瓶、茶碗、皿、徳利。

 

うーん、かなり小さい。こぼれ落ちたら大変です。

 

 

径5mmの茶碗の高台は、1.8㎜。轆轤成形です。

他のパーツも、同じように轆轤ひきで作られています。

 

しかし、先回の品に比べて、木の質が悪いような・・・

茶筒の蓋、皿の重なりにも、チョッと違和感が・・・・

 

思い切って、えいっ(◎_◎;)

逆さにしても、落ちません\(◎o◎)/!

 

3段の棚も。

 

はじめから、接着剤でくっつけた品でした(◎_◎;)

皿も重ねたかのように、横筋が切ってあるだけでした。

 ア~チャ〜  とはならないはずですね(^○^)

 

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ミニチュア道具 『バラバラ茶器』

2021年01月14日 | おもしろグッズ

小さな細工物といえば、他にもあったはず・・・・・・ガラクタの山をかき分けてみると・・・・ありました(*^‗^*)

 

小さな棚と小物類です。木製。

 

幅6.2㎝、奥行3.5㎝。高5.6㎝。

 

木製小物類。すべて、轆轤引きで成型してあります。

 

小さな急須です(径1.1㎝)。

 

さらに小さな急須(径0.8㎝)。

 

さらにさらに小さな・・・○○立て?(径0.7㎝)。

穴まであいてます。

 

 

息をころして、慎重に棚の上に置きました(^.^)

 

 

茶釜(径1.8㎝)。大きく感じますね(^.^)

 

これは何でしょう?(径1.7㎝)

 

菓子器?高杯?(径1.8㎝)

 

一つづつ、そーっと棚の上に置いていきました。

やっと、完成!(^.^)

 

ところで、この木製細工物は一体何でしょうか?

よくわからないまま、漠然と、雛飾りの一部ではないかと思っていました。

実際、根津美術館で開かれた『特別展 虎屋のおひなさま』(2020年)では、展示されたミニチュア台所道具に、似た品がありました。しかし、雛飾りというよりも、少女の遊び道具に近い気がするけど・・・・・

答えは意外なところにありました。

何気なく、棚の底を見ると・・・・

ラベルが貼ってあります。

「日本玩具人形類統制協會」と記されています。

青いラベルには、「登録商標 京都京極 〇〇井屋」とあります。

戦時中の京都土産ミニチュア玩具ということがわかりました。

「日本玩具人形類統制協會」は、昭和13(1938)年に設立されました(昭和15年に、「日本玩具統制協會」と名称変更)。この頃から、戦争が深刻化し、物資が不足して、昭和17年には金属(ブリキ)製の玩具が製造禁止になり、協會は、素材の査定や資材の配給などを行いました。この棚の底に貼られたラベルは、日本玩具人形類統制協会の査定を受けた證書でした。

このミニチュア茶棚玩具は、昭和13,14年ごろの作だったのです。

 

 

なるほどと納得して、ふと気がついてみると・・・

ア~チャ〜  重力の法則!

元のバラバラ茶道具。

振り出しに戻りました(^^;

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江戸ミニチュアからくり 『風車ネズミ』『三番叟』

2021年01月12日 | おもしろグッズ

先回に続いて、江戸細工(と思われる)からくり小物、2点です。

 

  『風車ねずみ』と『三番叟』

 

『風車ねずみ』

小さな品です。

これは、浅草で江戸土産として売られてきた品です。

 

    径 2.2㎝、高 3.2㎝。時代不詳。

 

布製の風車が上にあって、風を受けると回転し、二匹のねずみがくるくると追っかけっこをします。

てっきり、猫とネズミだと思い込んでていました。Tom&Jerry の見過ぎですね(^^;

 

底には、小さな三脚が付いていて、スムーズに回転する工夫がなされています。この品は、一脚が掛けているので、回転がぎこちない(^^;

 

なかなか可愛い品です。

 

『三番叟』

    板 4.9x6.5㎝。高 5.4㎝。時代不詳。

この品が江戸土産かどうかはっきりしませんが、先回の『小原庄助さん』と同じような品なので、このカテゴリーにしました。

頭が、ゆらゆら動きます。

 

 

 

 

突き出た顔と曲がった腰がユーモラスです。

 

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