遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ミニチュア道具 『バラバラ茶器』

2021年01月14日 | おもしろグッズ

小さな細工物といえば、他にもあったはず・・・・・・ガラクタの山をかき分けてみると・・・・ありました(*^‗^*)

 

小さな棚と小物類です。木製。

 

幅6.2㎝、奥行3.5㎝。高5.6㎝。

 

木製小物類。すべて、轆轤引きで成型してあります。

 

小さな急須です(径1.1㎝)。

 

さらに小さな急須(径0.8㎝)。

 

さらにさらに小さな・・・○○立て?(径0.7㎝)。

穴まであいてます。

 

 

息をころして、慎重に棚の上に置きました(^.^)

 

 

茶釜(径1.8㎝)。大きく感じますね(^.^)

 

これは何でしょう?(径1.7㎝)

 

菓子器?高杯?(径1.8㎝)

 

一つづつ、そーっと棚の上に置いていきました。

やっと、完成!(^.^)

 

ところで、この木製細工物は一体何でしょうか?

よくわからないまま、漠然と、雛飾りの一部ではないかと思っていました。

実際、根津美術館で開かれた『特別展 虎屋のおひなさま』(2020年)では、展示されたミニチュア台所道具に、似た品がありました。しかし、雛飾りというよりも、少女の遊び道具に近い気がするけど・・・・・

答えは意外なところにありました。

何気なく、棚の底を見ると・・・・

ラベルが貼ってあります。

「日本玩具人形類統制協會」と記されています。

青いラベルには、「登録商標 京都京極 〇〇井屋」とあります。

戦時中の京都土産ミニチュア玩具ということがわかりました。

「日本玩具人形類統制協會」は、昭和13(1938)年に設立されました(昭和15年に、「日本玩具統制協會」と名称変更)。この頃から、戦争が深刻化し、物資が不足して、昭和17年には金属(ブリキ)製の玩具が製造禁止になり、協會は、素材の査定や資材の配給などを行いました。この棚の底に貼られたラベルは、日本玩具人形類統制協会の査定を受けた證書でした。

このミニチュア茶棚玩具は、昭和13,14年ごろの作だったのです。

 

 

なるほどと納得して、ふと気がついてみると・・・

ア~チャ〜  重力の法則!

元のバラバラ茶道具。

振り出しに戻りました(^^;

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする