引き続き、今度はETVの方。
3.11の原発事故以降、陸にできたホットスポットは明らかになって久しい。
しかし、海のホットスポットは未だに明確になっていない。
単に、原発から近い距離の海は濃度が濃く、ホットスポットができやすいというのではないらしい。
原発事故現場よりも遠いところにもホットスポットは存在した。
この番組の中での結論を言うと・・・
1.海の汚染源は1つではない
①福島原発事故現場由来の汚染物質が、海への拡散と、汚染水の故意の放出と流入。
②プルームから降った雨が海へ流れた。
③山野から流れてきた放射性物質が川に流れ込み、それが海に流れていった。
2.海流の影響
①放出された放射性物質は、「太平洋沖に流れて薄まる」と解釈(言い逃れ)されていた事故当初。しかし実際は遠くではなく、海岸近くを南へと流れる「沿岸流」が影響したため、沿岸沿いを漂った。
②沿岸流は福島から南下して、茨城や千葉の沿岸部を漂い、沈んで、海のホットスポットを形成した。
何よりも解析を複雑にしているのは、「ホットスポットが移動する」事実だ。
□いわき市久ノ浜(福島原発から30キロ)
4月にはコウナゴから4080ベクレル/キロ(ヨウ素)。
夏にはカレイやヒラメなど、いわゆる「底魚」と呼ばれる魚類に検出。
空間線量は0.14μsv/h。海面は0.025μsv、海底では最大1.74
μsv。海底にホットスポットの存在。
ウニ(2017bq)、アラメ(421bq海藻)、海水(40.7bq)を採取。
いずれもセシウム134,137。
*海水よりも魚介がベクレル数が高い。これは、魚介の中で濃縮が起こるため。
アワビからは、「銀110m」が416bq検出。
胆には1850bq。
銀110mも原発由来の物質。
銀については国の規制がかかっていないため、測定されない。
ちなみに原発事故以前のいわき市の海水は、0.1bqだった。
□茨城県平潟漁港~磯崎漁港
日立沖では9月にアイナメ(底魚)からセシウム検出。
海底のモニタリングでは、福島が270bqに対して、ひたちなか沖で330bqと 高い。
磯崎漁港でもセシウムが高かった。
磯崎は、南北にある大きな川(久慈川と那珂川)の中間 地点にあるため、川から放射能が流れて来た可能性がある。
□千葉の鹿島沖
7月に218bqだった放射性物質は、10月には33bqに減った。
減った分はどこに?
南下して・・・
神栖沖では、10月に50bq検出。これは鹿島沖より高い。
更に南下して
銚子沖では、10月に38bq。ここは7月には26bqだった。
犬吠埼では最大値156bq検出。
●このように海のホットスポットはじっとしてはいない。
移動する。だから解析も解明も困難のようだ。
地道にモニタリングをしていく以外にないかもしれない。
●今までに世界が経験したことのない「海の汚染」。
手探り状態は続く。陸地よりも複雑。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここから私のコメント
漁師さん達は,国が方針をはっきり示さないことにいらだっていました。
漁師さん達の願いは,私たちと同様、「安全で新鮮な魚介類を消費者に届けたい」ということ。しかし、海の解明はなかなか進まず、時間もかかるため、国自体も明確な事は示せない。
事故以前の値に戻せ!と言ってもかなうわけもない。
ならばやはり地道にモニタリングやサンプリングをするしかない。
それらを消費者に公表する。そして、国は漁師に補償する。
今後、ますます濃縮が起こって、小さな魚を食べている大きな魚類が汚染される。
回遊魚(さんま、ぶり、かつお、にしんなど)は特に危ないとされている。
一方、スーパー独自のサンプリング検査と数値公表は一歩ずつ進んできている。
もっと多くの店が当然のように公表する時代はいつになるのか。
放射能に対する覚悟が無くては、生きにくい日本になってしまったのかもしれない。
ここあでした。
3.11の原発事故以降、陸にできたホットスポットは明らかになって久しい。
しかし、海のホットスポットは未だに明確になっていない。
単に、原発から近い距離の海は濃度が濃く、ホットスポットができやすいというのではないらしい。
原発事故現場よりも遠いところにもホットスポットは存在した。
この番組の中での結論を言うと・・・
1.海の汚染源は1つではない
①福島原発事故現場由来の汚染物質が、海への拡散と、汚染水の故意の放出と流入。
②プルームから降った雨が海へ流れた。
③山野から流れてきた放射性物質が川に流れ込み、それが海に流れていった。
2.海流の影響
①放出された放射性物質は、「太平洋沖に流れて薄まる」と解釈(言い逃れ)されていた事故当初。しかし実際は遠くではなく、海岸近くを南へと流れる「沿岸流」が影響したため、沿岸沿いを漂った。
②沿岸流は福島から南下して、茨城や千葉の沿岸部を漂い、沈んで、海のホットスポットを形成した。
何よりも解析を複雑にしているのは、「ホットスポットが移動する」事実だ。
□いわき市久ノ浜(福島原発から30キロ)
4月にはコウナゴから4080ベクレル/キロ(ヨウ素)。
夏にはカレイやヒラメなど、いわゆる「底魚」と呼ばれる魚類に検出。
空間線量は0.14μsv/h。海面は0.025μsv、海底では最大1.74
μsv。海底にホットスポットの存在。
ウニ(2017bq)、アラメ(421bq海藻)、海水(40.7bq)を採取。
いずれもセシウム134,137。
*海水よりも魚介がベクレル数が高い。これは、魚介の中で濃縮が起こるため。
アワビからは、「銀110m」が416bq検出。
胆には1850bq。
銀110mも原発由来の物質。
銀については国の規制がかかっていないため、測定されない。
ちなみに原発事故以前のいわき市の海水は、0.1bqだった。
□茨城県平潟漁港~磯崎漁港
日立沖では9月にアイナメ(底魚)からセシウム検出。
海底のモニタリングでは、福島が270bqに対して、ひたちなか沖で330bqと 高い。
磯崎漁港でもセシウムが高かった。
磯崎は、南北にある大きな川(久慈川と那珂川)の中間 地点にあるため、川から放射能が流れて来た可能性がある。
□千葉の鹿島沖
7月に218bqだった放射性物質は、10月には33bqに減った。
減った分はどこに?
南下して・・・
神栖沖では、10月に50bq検出。これは鹿島沖より高い。
更に南下して
銚子沖では、10月に38bq。ここは7月には26bqだった。
犬吠埼では最大値156bq検出。
●このように海のホットスポットはじっとしてはいない。
移動する。だから解析も解明も困難のようだ。
地道にモニタリングをしていく以外にないかもしれない。
●今までに世界が経験したことのない「海の汚染」。
手探り状態は続く。陸地よりも複雑。
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ここから私のコメント
漁師さん達は,国が方針をはっきり示さないことにいらだっていました。
漁師さん達の願いは,私たちと同様、「安全で新鮮な魚介類を消費者に届けたい」ということ。しかし、海の解明はなかなか進まず、時間もかかるため、国自体も明確な事は示せない。
事故以前の値に戻せ!と言ってもかなうわけもない。
ならばやはり地道にモニタリングやサンプリングをするしかない。
それらを消費者に公表する。そして、国は漁師に補償する。
今後、ますます濃縮が起こって、小さな魚を食べている大きな魚類が汚染される。
回遊魚(さんま、ぶり、かつお、にしんなど)は特に危ないとされている。
一方、スーパー独自のサンプリング検査と数値公表は一歩ずつ進んできている。
もっと多くの店が当然のように公表する時代はいつになるのか。
放射能に対する覚悟が無くては、生きにくい日本になってしまったのかもしれない。
ここあでした。