ここあコテージ

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昨夜のETV特集を見て

2011-11-28 15:45:20 | 原発関連
引き続き、今度はETVの方。

3.11の原発事故以降、陸にできたホットスポットは明らかになって久しい。
しかし、海のホットスポットは未だに明確になっていない。

単に、原発から近い距離の海は濃度が濃く、ホットスポットができやすいというのではないらしい。
原発事故現場よりも遠いところにもホットスポットは存在した。

この番組の中での結論を言うと・・・

1.海の汚染源は1つではない
①福島原発事故現場由来の汚染物質が、海への拡散と、汚染水の故意の放出と流入。
②プルームから降った雨が海へ流れた。
山野から流れてきた放射性物質が川に流れ込み、それが海に流れていった

2.海流の影響
①放出された放射性物質は、「太平洋沖に流れて薄まる」と解釈(言い逃れ)されていた事故当初。しかし実際は遠くではなく、海岸近くを南へと流れる「沿岸流」が影響したため、沿岸沿いを漂った。
沿岸流は福島から南下して、茨城や千葉の沿岸部を漂い、沈んで、海のホットスポットを形成した。
何よりも解析を複雑にしているのは、「ホットスポットが移動する」事実だ。

□いわき市久ノ浜(福島原発から30キロ)
 4月にはコウナゴから4080ベクレル/キロ(ヨウ素)。
 夏にはカレイやヒラメなど、いわゆる「底魚」と呼ばれる魚類に検出。
 空間線量は0.14μsv/h。海面は0.025μsv、海底では最大1.74
 μsv。海底にホットスポットの存在。

 ウニ(2017bq)、アラメ(421bq海藻)、海水(40.7bq)を採取。
 いずれもセシウム134,137。 
 *海水よりも魚介がベクレル数が高い。これは、魚介の中で濃縮が起こるため。

 アワビからは、「銀110m」が416bq検出。
 胆には1850bq。
 銀110mも原発由来の物質。
 銀については国の規制がかかっていないため、測定されない。

 ちなみに原発事故以前のいわき市の海水は、0.1bqだった。

□茨城県平潟漁港~磯崎漁港
 日立沖では9月にアイナメ(底魚)からセシウム検出。
 海底のモニタリングでは、福島が270bqに対して、ひたちなか沖で330bqと 高い。
 
 磯崎漁港でもセシウムが高かった。
 磯崎は、南北にある大きな川(久慈川と那珂川)の中間 地点にあるため、川から放射能が流れて来た可能性がある。
 
□千葉の鹿島沖
 7月に218bqだった放射性物質は、10月には33bqに減った。
 減った分はどこに?
 
 南下して・・・
 神栖沖では、10月に50bq検出。これは鹿島沖より高い。

 更に南下して
 銚子沖では、10月に38bq。ここは7月には26bqだった。
 
犬吠埼では最大値156bq検出。
 
●このように海のホットスポットはじっとしてはいない。
 移動する
。だから解析も解明も困難のようだ。
 地道にモニタリングをしていく以外にないかもしれない。
●今までに世界が経験したことのない「海の汚染」。
 手探り状態は続く。陸地よりも複雑。

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ここから私のコメント

漁師さん達は,国が方針をはっきり示さないことにいらだっていました。
漁師さん達の願いは,私たちと同様、「安全で新鮮な魚介類を消費者に届けたい」ということ。しかし、海の解明はなかなか進まず、時間もかかるため、国自体も明確な事は示せない。
事故以前の値に戻せ!と言ってもかなうわけもない。

ならばやはり地道にモニタリングやサンプリングをするしかない。
それらを消費者に公表する。そして、国は漁師に補償する。

今後、ますます濃縮が起こって、小さな魚を食べている大きな魚類が汚染される。
回遊魚(さんま、ぶり、かつお、にしんなど)は特に危ないとされている。

一方、スーパー独自のサンプリング検査と数値公表は一歩ずつ進んできている。
もっと多くの店が当然のように公表する時代はいつになるのか。

放射能に対する覚悟が無くては、生きにくい日本になってしまったのかもしれない。

ここあでした。






昨夜の「江」と「ETV特集」その1

2011-11-28 14:32:14 | 映画・テレビ
とうとう終わってしまいましたね、「江」。寂しい・・・

私はいわゆる「歴女」じゃなくて、まして日本史は特に敬遠していて、高校生の時は迷わず地理と世界史に逃げた女なので、せめて日本史をテレビや漫画で覚えた方が楽と考えてしまいます。
(高校時代に見た大河ドラマ「草燃ゆる」のおかげで、源頼朝と北条政子、その時代の背景などはよく理解できました。もう、うん十年も前の話です・・・。)

私は元来あまり時代劇は見ない方でして、今回は久しぶりの大河でしてね。
私は「のだめ」ファンなので、上野樹里さんが大河に出るという理由だけで、「江」を見始めたわけですよ・・・。

確かに今までの大河とは比較にならないほど、はちゃめちゃなドラマ展開でしたけど、
時折、登場人物の発する言葉に「きらっ!」と光るものがあったりして、それが良かったなあ。

NHKの人によると、今までの大河は、主人公が死んで終わるというパターンが多いらしいけど、今回の最終回は「希望」がキーワードらしく、確かに秀忠さんが江さんに対して,「自分の希望」だと言った言葉に表されていましたよね。
(もしも夫に、「私の希望!」とかって言われたらどんな気持ち?あり得ないわ~笑)

江さんのつぶやきの中に、「国の平和は,一人一人の心の平安がなくては果たせない」
云々、私も然りと思いましたし、これは聖書の言わんとするところ。

また、茶々さんが子供を亡くした時だったか、罪の赦しのために自分の子供が身代わりとなって死んだのだという言葉がありましたよね・・・。キリシタンの影響からか、まるでキリストを暗示していたように思いましたね。

ラストシーンは久しぶりのお市さんが登場して、江と何か言葉を交わすのか、あるいは顔を見合わすのかと思いましたが、やはり母はすでに黄泉の国。先を行こうとする江を
見送った姿に、母親の深い愛情を見ました。

というわけで「江」も終わり、次は「平清盛」です。
ちょっと気味悪そうで、たぶん私は見ません。でも、青森が生んだスター・松山ケンイチさんは,素朴でいいなあとずっと思っていました。がんばれ、ケンイチ!


さて、「江」の興奮も冷めやらぬ午後10時。
教育テレビで放送されたのは「海のホットスポットを追う」というテーマの番組。
(同じ10時に総合では同じ原発のテーマでしたね。こっちは結論が見えていたので、連れに見てもらうことに。)

長くなりそう。次に載せましょう。

ここあでした。