青白い嘘のひれを
まといながら
小鳥のたましいのように
樹上に踊るおまえよ
その自分は楽しいか
昔
小鳥の王の冠から
宝石を一つ盗み
えらくはぶりのいい暮らしをした
その自分を
記憶の墓場に隠し
神の恵みに酔いしれる
無垢な小鳥のたましいのふりをする
おまえよ
その自分は嬉しいか
謀略に生えた
きのこの群れが
雨のように浴びせる
称賛の声が
嬉しいか
冷えた血の声を
自分の中に聞く
これはみんな嘘だと
知っている自分を
永遠にごまかせる
魔法などない
矛盾にねじれていく
背骨のきしむ音を聞きながら
美しい小鳥のたましいのように
樹上に踊るおまえよ
それがおまえの
永遠の幸せなのか