今
これだけはなんとかしなければ
全てが終わると思っているもの
それを捨ててしまいなさい
今見えているそれは
馬鹿を守るためだけのものです
一切が崩れることを
かろうじて抑えているかに見える
その臭い棒が
じつはすべてをだめにしているのです
あなたが膨大に作ってきた財産を支えている
たった一個の鍵が
すべてを破壊しているのです
なぜなら
見事にそれは嘘だからです
自分が嘘をついた
それをごまかすために
一切のことをやり
営々と築いてきたその世界そのものが
すでに無意味となっているのに
なぜそれを支えている一本の棒に
いつまでもこだわっているのか
所詮は
まだ子供の夢を見ていたいという
愚かな人間のわがままにすぎない
誰かが生きてくれていた
かっこいい英雄の鎧を脱ぎ捨てるのが
いやなのだ
もう少しその
自分とは違う自分を
生きていたいのだ
だが
夢は所詮夢だ
感覚が伸びて新たな世界を探り出せば
一気に崩れてくる
誰も逃げることはできない
足元の方から
どんどん嘘が崩れてきているというのに
あなたがたはまだ
その嘘の世界を支えている嘘を
まだ捨てることができないでいる
そんな嘘など捨てて
何もかもを馬鹿にしてしまったほうが
ずっと楽だというのに
恥ずかしいことをしたことを
神の前に正直に認めたほうが
ずっと楽だというのに