馬鹿というものは
常に自分を滅ぼす方向に進むものなのだと
覚えておきなさい
なぜなら
自己存在の発生というものは
神への反逆から始まるものだからです
大いなる愛で
自己存在を創造した神が
最初のうちはすべての活動をやってくださる
だが自己存在がその自己存在として
自分自身の活動を発動するとき
それは神とは反対の方向にいくのです
明らかに
反逆するのです
覚えておきなさい
あなたがたの
根源の根源の始まりは
神への反逆だったのです
そこからすべてが始まった
違う
と言った
自分はあれとは
違うと
しかし神への反逆とは
悪にほかならない
愛と善の絶対的な存在である
神に反逆することは
悪にほかならない
悪とはその意味において
混沌の闇から自分がひらめいたときに起こる
最も顕著な現象なのです
小さな獣の内ならば
悪など
神の手のひらに描かれる
わずかな文様にすぎない
けれども人間ほどに大きくなれば
もはやそうはいかない
知恵も力も大きくなれば
神を悲しませるほど
大きな悪をなす
それが世界を滅ぼす炎をさえ
おそろしく大きくかきたててしまう
悪というものは常に
自己存在を滅ぼす方向にいくものだからです
覚えておきなさい
獣の境地とは
常に
自己保存欲を最優先させることによって
常に自分を滅ぼす方向にいくものだということを
もう二度と同じ失敗をしないために
美しい女というものを
永遠に自分の支配下におこうとしたがために
女という女を滅ぼし
すべてをだめにしてしまった
そういうことを
二度とはしないために