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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

スウェーデン発ミステリーエリカとパトリックの日常にもどっぷりな話。

2024-06-07 23:46:03 | 私の読書日記
何年か前、図書館でふとタイトルが気になって、借りて読み始めてから大ハマり。それがスウェーデン発のミステリー、小説家のエリカと刑事パトリックが大活躍するシリーズものだ。昨日、6作目の「人魚姫」を読み終えたところ。

舞台は、スウェーデンのフィエルバッカという田舎町。夏のバカンスシーズンには都会の人がやって来て人で溢れるけど、それが過ぎると凍てつく寒さに過疎化が進む町、それがフィエルバッカ。6作目にして、さすがにパトリック管轄のこの小さな田舎町で殺人事件起きすぎやろ。。これじゃまるでコナンじゃん、というツッコミは入れたくなるものの・・たまには舞台を首都ストックホルムに移してもいいのでは?と思いつつ、そこは作者の故郷、フィエルバッカ愛が随所に溢れています。

ところで北欧って、理想の国みたいなイメージあるよね、税金は高くても、揺り籠から墓場までと言われている通り。そして、女性は日本よりもっと働いてて、男性同様出世している、みたいなイメージ。
だから専業主婦なんていないイメージだったんだけど、(この話2008年くらいに出版しているから今から15年近く前になってくるけど、)このシリーズの中では結構普通に専業主婦がゴロゴロ出てきて、現に主人公エリカの妹アンナも専業主婦。
そして、コロナ禍に北欧でDV被害が多発している、というニュースを聞いた時も、え??と半分耳を疑ったものだったけど、これまたアンナが壮絶なDV被害に日常的に晒されている(そこで事件が起きるのだが)。また妻に極端に冷たい男性も多く出てくる。見下してるというか。これも何だかイメージになくて意外だった。
それから、フィンランドはコーヒー消費量世界一というけれど、この話の中でも、何かといっちゃ、主人公たちみんなコーヒーを飲んでるし、人にも薦める、たまたま訪れた家でも落ち着くために勝手にコーヒー漁って淹れちゃうほどのコーヒーラバーの姿がこれまた普通に描かれている。コーヒーなくてはならぬものなんですなあ・・

まあ、とにかく毎回衝撃的な殺人事件の他に、シリーズものならではの主人公たちの普通の日常やロマンスも随所に描かれていて、それがまた大きな楽しみの一つ。現に主人公エリカは1作目では独身で彼氏なしだが、やがて結婚して、子供ができて、またできてなど、このシリーズのファンとしては他に譲れない面白さがある。
単純に楽しみとしての読書ってこういう事だ、とこれを読んでいると思う。
あと4作しかないので、大事に読もう。




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