現在借金３で５位の福岡ソフトバンクホークスは、29日から９連戦がスタート。ゴールデンウィーク９連戦は「Hide追悼10周年記念 借金返済＆Bクラス脱出シリーズ」としたいところ。川崎選手が「９連勝してやるから見ておけ」と宣言していましたが、９連勝すれば貯金６でAクラス入りもあり得るでしょう。９連戦最初のカードは、西武ドームでの埼玉西武ライオンズ３連戦。この日の先発はガトームソン。ここ最近雨で先発が流れていて、久しぶりの登板となります。９連戦初戦は延長戦までもつれ込む死闘となりました。
試合は２回、ガトームソンが西武この回の先頭・G.G.佐藤への４球目のストレートを左中間スタンドに運ばれる先制弾を浴びてしまいます。反撃したいソフトバンクは３回、先頭の田上が右中間を破る２塁打で出塁。９番・一塁でスタメン入りを果たした小斉祐輔はライト前ヒットで無死１,３塁と同点のチャンス。ここで川崎のライト前タイムリーが出て同点に追いつきます。この後本間犠打で１死２,３塁と逆転のチャンス。松中凡退、小久保四球で満塁の場面で、柴原がライト前タイムリー。２人が生還し逆転に成功。この回３点を奪いました。
その裏西武に１点を返されましたが、４回にこの回先頭の長谷川勇也が、西武先発・キニーの２球目のストレートをジャストミート。ライト中段に突き刺さる嬉しいプロ初本塁打で１点追加。この後２死１,３塁と追加点の場面で、松中が西武２番手・大沼の３球目のフォークを右中間へ。打球はフェンス直撃の２塁打で２点追加。打った松中は３塁まで進塁。この回も３点追加で６－２。５回には田上のタイムリーヒットで１点を追加し、西武との差を５点に拡げます。
５点差なら安全圏内、このままソフトバンクが逃げ切るかと思われましたが、６回に大きな落とし穴が待っていました。２番手で登板した藤岡が２つの安打と１エラーで無死満塁のピンチ。赤田の場面で１塁の小斉がホーム返球で３塁走者・細川を憤死させて１死。ここでソフトバンクは３番手として小椋を投入。しかしこの継投策が裏目に出てしまいます。中島の場面で初球のシンカーを捉えられ、ライトスタンドへの満塁弾で１点差とされると、続くブラゼルにも初球を本塁打とされてしまい、僅か２球で７－７の同点とされてしまいました。
やはり今年は逃げ切ることが下手くそなソフトバンク。５失点を喫した小椋は７回以降は調子を取り戻して無失点。打線は西武の中継ぎ陣の前にチャンスが作れず。流れが一気に西武に傾きかけたと思われましたが、９回にチャンス到来。２死２,３塁と勝ち越しのチャンスを迎えましたが、松田がセンターフライに凡退して３アウト。やはり西武の勢いには勝てないのか？でもその裏、４番手の久米が粘りの投球で西武のサヨナラを阻止！
さあ勝負は延長戦に突入。両チームとも11回終了時点で決定打が生まれず。12回、勝つためにはこのチャンスをモノにしたいソフトバンクは、先頭の柴原がレフト前ヒットで出塁。続く松田が西武７番手・三井の２球目のスライダーをセンターに弾き返すと、打球はセンターの頭上を越えてフェンス直撃！１塁から柴原が生還し勝ち越し！松田は３塁まで進む！さらに追加点が欲しいところでしたが、長谷川と途中出場の的山が凡退して２死となりますが、小斉がセンター前タイムリーを放って１点追加。川崎内野安打の後、途中出場の森本学がセンター前に弾き返して更に１点追加。この回３点を奪い10－７。その裏、５番手のホールトンが先頭打者に２塁打を許しますが、西武の反撃を抑えてゲームセット。ソフトバンクが苦しみながらも西武に勝利。久しぶりの連勝を飾りました。
2008/04/29（火）
西 武－ソフトバンク ７回戦
（ソフトバンク４勝３敗、西武ドーム、１３：００、２６６１９人）
H ００３ ３１０ ０００ ００３ 10
L ０１１ ００５ ０００ ０００ ７
（延長十二回）
【投手】
（ソ）ガトームソン、藤岡、小椋、久米、ホールトン
－田上、的山
（西）キニー、大沼、小野寺、星野、岡本真、グラマン
三井、岩崎－細川、銀仁朗
【責任投手】
（勝）ホールトン６試合１勝３Ｓ
（敗）三井４試合１勝１敗
【本塁打】
（ソ）長谷川１号ソロ（４回）
（西）Ｇ．Ｇ．佐藤６号ソロ（２回）
中島６号満塁（６回）、ブラゼル１１号ソロ（６回）
ちょうど外出中だったので試合内容なんて全くわかりませんでしたが、序盤はソフトバンクが西武に５点リードだったのに、６回に小椋の２者連続初球被弾で同点に追いつかれてしまいました。あの悲惨なシーンさえなければ順当に逃げ切り勝ちだったのに…。試合終了時間が18時20分前後で、13時プレーボールだから試合時間が５時間19分と今季リーグ最長試合となりました。ホンマにしんどい試合だったな。
で、今回の試合は17安打10得点で西武に勝ちましたが、終わってみれば辛勝でした。先発のガトームソンは５回まで毎回走者を出しながらも我慢の投球、４番手の久米はサヨナラのピンチを阻止する粘りの投球、５番手のホールトンは来日初勝利をマークしました。馬原不在の間はホールトンでOKでしょう。もし炎上したら「放る豚」か「ホルモン」と呼ばれるんだろうな…。
打線は若手が大暴れ！長谷川は今季初本塁打、小斉は６打数４安打と期待に応える活躍を見せました。それに途中出場の森本学が勝負を決定づけるタイムリーも放ちました。若手が結果を出すのは本当に嬉しいことだと思います。このような状態が続けば、世代交代の時期が近づくんじゃないでしょうか。長谷川さんにとっては、金曜日に起きた多村との接触の悲劇をようやく帳消しすることができました。だんだん成長すれば必ず１軍に定着、もしかしたらレギュラーになれる可能性だってあるんです。とにかくもっと頑張って欲しいと思います。
これで西武との同一カード３連勝、チームの借金も２となりました。西武に３タテすれば借金がゼロで５割復帰できるぞ！30日は４月最後の試合。勝って５月攻勢に弾みをつけたいところ。早くAクラスに戻れますように…。
アクセス
トータル
ランキング
