第80回記念選抜高校野球は3日、準決勝が行われました。埼玉から出場している聖望学園は、準決勝で千葉経済大学附属高校と対戦し、4-2で勝利して決勝進出を果たしました。
試合は初回に聖望が3連続四球で1死満塁のチャンスに、5番・大塚の2塁ゴロの間に先制。2回にはヒットと相手のエラーで無死1,3塁と追加点のチャンス。ここで9番・高山の場面で、1塁走者・村田が盗塁敢行。ここで千葉経大付の捕手が悪送球してしまい1点追加。さらに千葉経大付の先発・斎藤の暴投でもう1点追加。この回2点追加で3-0とリードします。
聖望の先発・大塚は、5回まで相手打線を無安打に抑える好投。6回には先頭の大塚が2塁打、1死後原茂走のヒットで1,3塁。ここで村田崚馬が1塁内野安打で1点追加。千葉経大付との差をさらに拡げました。
大塚は8回に1点を返されると、9回には連打で無死1,3塁、盗塁の場面で捕手が悪送球。1失点を喫しましたが、最後は3連続三振で試合終了となりました。
まさか聖望が決勝に来るとは思ってませんでした。埼玉勢の決勝進出は1993年の第65回大会の大宮東高校以来15年ぶりです。あの時は上宮高校に敗れて準優勝に終わりましたね。それに夏の甲子園で春日部共栄が決勝進出したんですが、これも準優勝。埼玉勢が春夏で決勝まで進むも、頂点まであと一歩届きませんでした。それ以降埼玉は高校野球で結果を残せない時代が続いたんですが、久々に決勝に駒を進める学校がでてきました。もし聖望が優勝したら、埼玉勢では1968年(第40回)の大宮工業以来40年ぶりの快挙となります。ここまで来たら優勝してもらいたいですね。
決勝の相手は、沖縄尚学高校のようです。準決勝では東洋大姫路高校と対戦し、7回まで2点リードされ、打線も東洋大姫路先発・佐藤の前に無失点に封じられていましたが、8回に2死1,3塁から仲宗根のライト前タイムリーで1点を返し、四球で満塁となり、嶺井がライト前2点タイムリーを放って逆転に成功。このあと暴投で1点を追加し、この回4点を奪う猛攻で逆転勝ちしました。
沖縄尚学の監督・比嘉公也さんは26歳と若いんですが、実は9年前の優勝メンバーで、チームのエースでもありました。今度は監督として優勝する可能性も出てきました。沖縄尚学は東浜巨と上原亘のエースコンビが売りで、打線も粘り強い印象を受けます。沖縄尚学が終盤にチャンスの場面が来たら要注意だと思います。
選抜高校野球決勝戦「聖望学園VS沖縄尚学」は、4日の12時30分に試合開始です。悲願の優勝まであと1勝、頑張ってくれ聖望学園!