木曜日に5割復帰したかと思いきや、金曜日は①杉内の乱調、②拙守(特に井手)③拙攻で借金生活に逆戻りした福岡ソフトバンクホークス。土曜日の埼玉西武ライオンズ戦・第2ラウンドは、先週ロッテを相手に16奪三振を挙げた大場翔太が先発。2週連続の完封勝利を目指したいところでしたが…。
1回、大場は1死2塁から中島に2ランを浴びると、ブラゼルにも本塁打を浴びて3点を奪われます。2死後、四球と2つのヒットで満塁、大量失点のピンチを迎えましたが、赤田を空振り三振に仕留めてようやく3アウトを取りました。
打線のほうは、西武の先発・石井一久(ex.ヤクルト)に2回まで無得点でしたが、3回に松田が相手のエラーで出塁すると、田上秀則のレフト前ヒットで無死1,2塁と反撃のチャンスを迎えます。ここで打撃ではイイ感じの井手正太郎がセンター前タイムリーを放って1点を返します。この後パスボールで2,3塁、川崎凡退で1死後、仲澤の犠牲フライで1点差。多村四球で2死1,2塁と同点のチャンスのところで松中が登場しましたが、あえなく三振に倒れました。
初回の3失点で鉄腕のメッキがはがれそうになった大場は、走者を出しながらも粘りの投球で西武に追加点を与えません。5回、ソフトバンクは先頭の田上がライトフェンス直撃の3塁打で同点のチャンスを迎えると、井手のセンター犠牲フライで同点に追いつきます。続く川崎は四球で出塁すると、仲澤の場面で2塁盗塁成功。2死となって、多村がレフト前ヒット。2塁走者・川崎が生還して逆転に成功します。
逆転で勝利投手の権利が転がり込んだ大場、更に勢いづきたいところでしたが、6回に先頭の中村に3塁打を浴びます。大島を三振に仕留めますが、自らの暴投で同点にされると、細川に対してフルカウントからの7球目のストレートを左中間スタンドに運ばれて勝ち越されます。これで大場はこの日3本目の被本塁打。この後2死3塁の場面で大場はマウンドを降り、2番手に小椋真介がマウンドに上がります。その小椋は栗山を1塁ゴロに打ち取って3アウト。
逆転されたその裏、小久保が四球で出塁。柴原は犠打で1死2塁。ここで西武は石井に代えて小野寺を投入。1死2塁と一打同点のところで松田が登場。その初球、2塁の小久保が盗塁敢行!無謀な賭けは相手の悪送球を誘い、小久保は本塁生還し同点に追いつきます。
7回、1死から仲澤が2塁内野安打で出塁します。続く多村は投手ゴロ。最悪のダブルプレーかと思われましたが、西武の小野寺が2塁へ悪送球!1死1,2塁とチャンスが拡がります。松中三振で2死後、小久保が魅せてくれました!西武4番手・岡本の2球目のストレートを捉えると、レフトスタンド最前列に飛び込む3ラン本塁打で逆転に成功!
8回、3番手で登板したホールトンが西武打線を3者凡退に抑えると、9回も3者凡退でゲームセット!8-5でソフトバンクが勝利、小久保の一撃で5割復帰です。
2008/04/12(土)ソフトバンク-西 武 5回戦
(西武3勝2敗、ヤフードーム、14:00、29692人)
L 300 002 000 5
H 002 021 30X 8
【投手】
(西)石井一、小野寺、星野、岡本真、岩崎-細川
(ソ)大場、小椋、ホールトン-田上
【責任投手】
(勝)小椋2試合1勝
(S)ホールトン2試合1S
(敗)小野寺10試合1勝2敗
【本塁打】
(西)中島3号2ラン(1回、大場)、ブラゼル8号ソロ(1回、大場)
細川2号ソロ(6回、大場)
(ソ)小久保1号3ラン(7回、岡本真)
この試合の勝利投手は、2番手で登板した小椋投手。プロ10年目で悲願の初勝利を挙げました。そして金曜日に初登板したホールトンが、西武打線を2イニング連続で3者凡退に抑える好投を見せて初セーブを飾りました。中継ぎ陣が結果を残しているのに対し、先発の大場は悲惨でした。西武打線に3本塁打を浴びると、左足首を痛めて降板しました。ロッテと楽天には完封勝ちするのに、なんで西武には抑えられないんだ?もう西武戦では投げないでください!
打線のほうは8安打で5得点。田上が3安打猛打賞の活躍を見せると、仲澤は2安打放ちました。好調の井手は2打点、打率は.339と現在リーグ2位の数字です。前日のミスを取り返した井出選手、7年目でようやくブレイクです。
これでチームも今季10勝目に到達。負け込んでいなければもっと早く到達できたのに…。1勝1敗の第3戦は、和田毅が先発。久々の勝ち越しは和田の左腕に懸かっています。そろそろ3連戦勝ち越しのシーンが見たいぞ。