来年のクラシックの主役は俺だ！ローズキングダムが３連勝で朝日杯制覇！

2009年の２歳牡馬№１を決める第61回朝日杯フューチュリティステークス（GI）が20日、中山競馬場で行われました。今年の朝日杯は、「東京スポーツ杯２歳ステークス」を制しデビュー２連勝中の⑧ローズキングダム、京王杯２歳S優勝の⑫エイシンアポロン、３戦２勝の⑥キングレオポルド、中山では２戦２勝の⑯ニシノメイゲツ、３戦２勝・２着１回の「連帯率100％」を誇る⑮トーセンファントム、他にも②ダイワバーバリアン、⑤ダッシャーゴーゴーなど来年のクラシックでの活躍が期待される馬が集結。先週はキングカメハメハ産駒のアパパネが優勝、今週もキンカメ産駒がGI獲得なるか？


直前の単勝の上位人気は、１番人気がローズキングダム（2.3倍）、２番人気はエイシンアポロン（5.3倍）、トーセンファントムが３番人気（6.1倍）、４番人気のキングレオポルド（7.2倍）までが10倍以下。その後にダイワバーバリアン、ダッシャーゴーゴーと続きました。
スタートで③ガルボと①バトルシュリイマンが好スタートしたのに対し、⑨エーシンホワイティと⑦バトルレッドがやや出遅れ。先行争いではシュリイマンがいきなり先頭に立ち、ダッシャーとバーバリアンが２番手を並走。５番手集団にはキングレオポルド、エイシンアポロンがいて、ローズキングダムは９番手と中段の位置につける。トーセンファントムは④ヒットジャポッドと並ぶような形で10番手、ニシノメイゲツは13番手。集団から離れてバトルレッド、ホワイティはぽつんと置かれて最後方。
前半800ｍを46秒台とやや速いペースで進み、シュリイマンが軽やかに逃げて行く。⑩ツルマルジュピターが２番手、レオポルドが３番手まで上がって来た。アポロンは６番手、ローキンはまだ中段の内側にいて、その後ろにファントムがいる。残り400ｍから最後の直線に入り、アポロンとレオポルドが先頭争いに加わる中、ローズキングダムが外に持ち出す。内にはダイワバーバリアン、真ん中にガルボ、大外にメイゲツが上がってくる。残り100ｍでローキンがアポロンに並び、残り50ｍで先頭に立って１着ゴール！ゴール直後に小牧太騎手がガッツポーズ！ローズキングダムが３戦３勝でGIタイトルをもぎ取りました！


最終成績＆払戻金
1⑧ローズキングダム　　1:34.0
2⑫エイシンアポロン　　　1.1/4
3②ダイワバーバリアン　　2
4③ガルボ　　　　　　　　　1/2
5⑯ニシノメイゲツ　　　　　3/4
6⑥キングレオポルド　　　クビ
7⑭キョウエイアシュラ　　クビ
8④ヒットジャポット　　　アタマ
9⑨エーシンホワイティ　　　3/4
10⑬エスカーダ　　　　　　1.1/4
11⑦バトルレッド　　　　　ハナ
12⑤ダッシャーゴーゴー　　ハナ
13⑩ツルマルジュピター　　クビ
14⑮トーセンファントム　　　1
15①バトルシュリイマン　　　4
16⑪フローライゼ　　　　　　1/2
単勝　8 230円
複勝　8 120円　12 160円　2 290円
枠連　4-6 620円
馬連　8-12 590円
馬単　8-12 980円
ワイド　8-12 260円　2-8 580円　2-12 810円
3連複　2-8-12　1,820円
3連単　8-12-2　6,720円


ローズキングダムが１番人気に応えて朝日杯を制し、今年の２歳牡馬の頂点に立ちました。２着には２番人気のエイシンアポロンが入り、上位２頭の１,２フィニッシュと言う結果に。３着にはダイワバーバリアンが入線。３番人気のトーセンファントムは14着惨敗、レース後に右前脚の浅屈腱不全断裂が判明しました。
優勝騎手の小牧太騎手は、通算２回目のGI制覇でこのレース初勝利。GI勝利は2008年の桜花賞以来１年８か月ぶりとなります。表彰式では眞鍋かをりさんに花束をプレゼントされて御満悦の様子。そしてキングカメハメハ産駒は２週連続でGI馬が誕生。来年のクラシックではキンカメ産駒の馬が中心になるかもしれません。
ローゼンキングダムは父がキングカメハメハ、母がローズバドという血統。お母さんは現役時代に重賞勝ちを２度も経験したんですが、オークスと秋華賞、エリザベス女王杯で２着とGI制覇にあと一歩及ばず。その息子が母の無念を晴らしました。この馬は祖先であるローザネイから派生した競走馬の一族・「薔薇一族」の馬であり、一族はこれまでGI勝ちがありませんでしたが、GI挑戦34度目にして悲願の勝利を挙げました。
デビュー戦の京都での新馬戦ではヴィクトワールピサを破って勝利、２戦目の東スポ杯ではアタマ差の辛勝も初の重賞制覇。今回の朝日杯では、道中は中段の位置につけ、直線で外に持ち出して差し切りました。無傷の３連勝で「大物現る」と言う人も少なくないでしょう。ここ数年、朝日杯の勝ち馬は翌年のクラシックで結果を残せていないという現状がありますが、ローキンならそのジンクスを破ると思います。来春の皐月賞とダービーでは「バラ」が咲き乱れることを期待したい。

さあ来週はいよいよ2009年中央競馬の総決算である有馬記念！ファン投票１位のウオッカが不在の中、ブエナビスタ、スリーロールス、アンライバルド、リーチザクラウンの３歳世代と中山巧者・マツリダゴッホ、ドリームジャーニー、マイネルキッツなどの古馬組が出走予定。マツリダはこれが最後のレース、２度目の有馬制覇で有終の美を飾りたいところです。今年最後のビッグレース、その栄冠を勝ち取るのは…。