日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

第85回選抜高校野球FINAL 浦和学院圧勝で悲願の甲子園初優勝!

2013年04月04日 | Sports

第85回選抜高校野球大会の決勝戦が3日、阪神甲子園球場で行われました。今年の決勝のカードは、浦和学院(埼玉)VS済美(愛媛)という組み合わせ。浦和学院は4試合で28得点の高い攻撃力と2失点の堅守で勝ち進み、春夏通じて初の決勝に進出。対する済美は、エース・安楽智大投手がここまで4試合全て完投。打線も終盤に勝負強さを発揮し、初出場初優勝を果たした2004年以来2度目の優勝に王手をかけました。出場36校の頂点を決める一戦は、浦学打線が愛媛の怪物右腕に襲いかかりました。


スタメンはこちら
  浦和学院          済美
1(遊)竹村春樹       (中)山下拓真
2(二)贄 隼斗        (右)太田裕也
3(中)山根佑太       (遊)宇佐川 陸
4(三)高田涼太       (投)安楽智大
5(一)木暮騎士       (三)盛田翔平
6(右)斎藤良介       (一)藤原弘気
7(捕)西川元気       (左)光同寺 慎
8(投)小島和哉       (捕)金子昂平
9(左)服部将光       (二)町田卓大


まず先制したのは済美でした。2回、先頭の盛田がセンター前ヒット、続く藤原の犠打で1死2塁と得点圏に走者を置きます。2死後、8番・金子が浦学先発・小島の初球を弾き返し、ショート強襲→レフト前ヒット。2塁走者・盛田が一気に生還し、1点を先制します。1点を追う浦学はその裏、高田の内野安打、西川のレフト前ヒットで2死1,3塁と反撃のチャンスを作りますが、小島が遊撃フライに倒れ2者残塁。
済美1点リードで迎えた5回、浦学は先頭の斎藤がライト前ヒット、続く西川がセンターへの2塁打を放ち、無死2,3塁と同点&逆転のチャンス。このチャンスに8番・小島が済美先発・安楽の変化球を捉え、三遊間を破るレフト前タイムリーヒット。3連打で同点に追い付きます。この後、相手のエラー、味方選手の盗塁、死球で2死満塁の大チャンス。3番・山根が初球ストレートを弾き返し、センター前タイムリー!2人の走者が生還し、浦学が3ー1と逆転!打った山根は送球の間に2塁進塁。なおも2人のランナーを置いて、4番・高田がレフトオーバーのタイムリー2塁打で2点を追加すると、さらには木暮の左中間フェンス直撃のタイムリー2塁打、斎藤のセンター前タイムリーが飛び出し、2死満塁から怒涛の4者連続タイムリー。浦学はこの回、打者14人の猛攻で一挙7得点を奪いました。
6回には竹村のヒット、山根と高田の2者連続死球で2死満塁、このチャンスに小暮がセンター前タイムリーを放ち2点追加。9-1と突き放し、済美先発・安楽をマウンドから引きずり降ろしました。
大量8点のリード、浦学先発・小島が済美の反撃を退ける力投が続き、大勢決した終盤に入っても、浦学打線の勢いは止まりません。8回、1死満塁で斎藤の押し出し四球で10点目を奪うと、なおも3人の走者を置いて西川が済美3番手・太田の初球を捉え、左中間を深々と破る走者一掃のタイムリー2塁打で3点追加で13-1。この後2死1,2塁で竹村の2点タイムリー3塁打で15点目、贄のライト線へのタイムリー2塁打で16点目。さらには山根のレフト前タイムリーで17点目。結局この回、8得点を奪い17-1としました。
9回、浦学先発・小島は済美最初の打者・上田恭裕(途中出場)を投手ゴロ、続く金子の代打・宇都宮幹汰も投手ゴロに打ち取り簡単に2アウト。そして最後の打者・林幹也をレフトフライに仕留め試合終了。浦和学院が17得点を奪う圧勝で、センバツ初優勝を果たしました!


第85回センバツ高校野球大会 第13日
決勝 2013/04/03(水) 済美(愛媛)-浦和学院(埼玉)
済美 010 000 000 1
浦学 000 072 08x 17
【投手】
(美)安楽、山口、太田-金子
(浦)小島-西川


2年生エースの投げ合いで始まった決勝戦は、浦和学院が中盤になって打線が爆発し、5回に7得点を奪って試合を一気にひっくり返し、8回には2度目の打者一巡で大量8得点。18安打17得点の大勝劇で85回目のセンバツを制しました。浦和学院は春夏通算20回目の甲子園出場、創部35年目で初の全国制覇となりました。埼玉勢の優勝は1968年の第40回大会の大宮工業以来45年ぶり2度目の快挙です。決勝戦は僅差あるいはシーソーゲームになるかと思ったら、まさか大差がつくとは…。
エースの小島投手は、投げては9回完投、被安打8・7奪三振・1失点。2回に先制タイムリーを浴び、7回まで毎回のように走者を出す苦しいピッチングでしたが、済美打線に反撃を許さず、2回の1失点に抑えました。バッティングでも5回に済美エース・安楽投手から同点タイムリーを放ち、投打で勝利に貢献しました。チームの主将を務める山根選手は2本のタイムリーを含む3安打3打点、4番打者の高田選手も2打点。西川捕手は5打数4安打の固め打ち、8回には3塁打で3打点。小暮選手も2打席連続タイムリーで3打点をマークしました。それにしてもみんな良く打ちまくったな~。
浦和学院は今大会、初戦・2回戦で土佐高校(高知)に4-0で勝利、3回戦の山形中央戦では11-1で圧勝、準々決勝の北照(北海道)は10-0、準決勝・敦賀気比(福井)戦を5-1で勝利。そして決勝戦で済美に17-1。5試合で46得点を奪い、2ケタ得点が3試合もありました。主砲・高田選手は3回戦から準決勝まで3試合連続本塁打と大活躍。失点もわずか3失点しか許さず。強力打線と堅守、総合力の高さで優勝を手にしたのでありました。
埼玉県勢はこれまでに大宮東(93年春)、春日部共栄(93年夏)、聖望学園(2008年春)が甲子園の決勝に進みながらも、あと一歩のところで優勝を逃してきたので、埼玉が高校野球で日本一になる可能性はもう無いのかと思っていましたが、浦学がやってくれました。次は夏の全国高校野球選手権で、埼玉に深紅の優勝旗が渡ることを期待したいです。浦和学院野球部のみなさん、センバツ初優勝おめでとうございます!



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