現役時代にGI2勝を挙げ、1997年の年度代表馬にも選出されたエアグルーヴが、23日夜に死亡していたことがわかりました。20歳でした。
JRA(日本中央競馬会)の発表によると、エアグルーヴは23日夜にノーザンファーム早来牧場でキングカメハメハ産駒の牡馬を出産した後、内出血を発症してそのまま息を引き取ったとの事です。ノーザンファームの吉田勝己代表はコメントで「母子ともに元気な姿を確認して間もなくの訃報に声も出ませんでした。現役時の活躍をはじめ繁殖牝馬として、まさに当牧場で一番の実績をあげた名馬で、まさにノーザンファームの歴史の中心にいた馬でした」と彼女の死を悼みました。
エアグルーヴは1993年4月6日に父・トニービン、母・ダイナカールの間に生まれ、2歳時の1995年7月にデビュー。2戦目の新馬戦で初勝利を挙げると、1996年のチューリップ賞で重賞初勝利。桜花賞では直前での発熱の影響で回避しますが、オークスでは桜花賞馬・ファイトガリバーを抑えて優勝。しかし、3歳牝馬GI3戦目の秋華賞では10着と惨敗。レース中に骨折していたことが判明し、8か月近くの休養を余儀なくされました。
4歳時の1997年、復帰戦のマーメイドステークスで優勝して復活をアピールすると、次の札幌記念では皐月賞馬・ジェニュイン、後のGI馬・エリモシックを破って重賞2連勝。そして1997年10月26日、東京競馬場で行われた天皇賞(秋)で、バブルガムフェローら牡馬勢を一蹴して優勝。その後、ジャパンカップでは日本勢最高の2着、有馬記念でも3着と健闘。秋GIでの活躍ぶりが評価され、その年の年度代表馬に選ばれました。翌1998年は、札幌記念で連覇を果たし、宝塚記念2着、エリザベス女王杯3着、ジャパンカップ2着とGIでも上位に入り、5着に敗れた宝塚記念を最後に現役引退。通算成績は19戦9勝・重賞7勝でした。
99年からは繁殖生活に入り、第1子のアドマイヤグルーヴは2003年と2004年のエリザベス女王杯で連覇。2007年に生まれたルーラーシップは、2012年の香港GI・クイーンエリザベス2世カップで優勝するなど重賞5勝。他にも、フォゲッタブル、グルヴェイグの重賞勝ち馬を輩出しました。
90年代を代表する名牝だったエアグルーヴの突然の訃報を知った時は、正直驚きを隠せませんでした。現役時代に素晴らしい成績を残し、母親としても成功を収めていただけに、非常に残念です。バブルガムフェローやサイレンススズカといった強力な牡馬相手に真っ向勝負を挑んで勝利した97年の秋天は今でも忘れられません。ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナといった混合GIで勝つ牝馬が相次いでいますが、エアグルーヴはその先駆者だったと思います。フジテレビの三宅アナウンサーじゃないけど、「恐ろしい馬」でしたなあ。
天国へ旅立った母のためにも、オークスを目指しているラストグルーヴ(父・ディープインパクト)、そして生まれたばかりの仔馬には大いに活躍してほしいです。
JRA(日本中央競馬会)の発表によると、エアグルーヴは23日夜にノーザンファーム早来牧場でキングカメハメハ産駒の牡馬を出産した後、内出血を発症してそのまま息を引き取ったとの事です。ノーザンファームの吉田勝己代表はコメントで「母子ともに元気な姿を確認して間もなくの訃報に声も出ませんでした。現役時の活躍をはじめ繁殖牝馬として、まさに当牧場で一番の実績をあげた名馬で、まさにノーザンファームの歴史の中心にいた馬でした」と彼女の死を悼みました。
エアグルーヴは1993年4月6日に父・トニービン、母・ダイナカールの間に生まれ、2歳時の1995年7月にデビュー。2戦目の新馬戦で初勝利を挙げると、1996年のチューリップ賞で重賞初勝利。桜花賞では直前での発熱の影響で回避しますが、オークスでは桜花賞馬・ファイトガリバーを抑えて優勝。しかし、3歳牝馬GI3戦目の秋華賞では10着と惨敗。レース中に骨折していたことが判明し、8か月近くの休養を余儀なくされました。
4歳時の1997年、復帰戦のマーメイドステークスで優勝して復活をアピールすると、次の札幌記念では皐月賞馬・ジェニュイン、後のGI馬・エリモシックを破って重賞2連勝。そして1997年10月26日、東京競馬場で行われた天皇賞(秋)で、バブルガムフェローら牡馬勢を一蹴して優勝。その後、ジャパンカップでは日本勢最高の2着、有馬記念でも3着と健闘。秋GIでの活躍ぶりが評価され、その年の年度代表馬に選ばれました。翌1998年は、札幌記念で連覇を果たし、宝塚記念2着、エリザベス女王杯3着、ジャパンカップ2着とGIでも上位に入り、5着に敗れた宝塚記念を最後に現役引退。通算成績は19戦9勝・重賞7勝でした。
99年からは繁殖生活に入り、第1子のアドマイヤグルーヴは2003年と2004年のエリザベス女王杯で連覇。2007年に生まれたルーラーシップは、2012年の香港GI・クイーンエリザベス2世カップで優勝するなど重賞5勝。他にも、フォゲッタブル、グルヴェイグの重賞勝ち馬を輩出しました。
90年代を代表する名牝だったエアグルーヴの突然の訃報を知った時は、正直驚きを隠せませんでした。現役時代に素晴らしい成績を残し、母親としても成功を収めていただけに、非常に残念です。バブルガムフェローやサイレンススズカといった強力な牡馬相手に真っ向勝負を挑んで勝利した97年の秋天は今でも忘れられません。ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナといった混合GIで勝つ牝馬が相次いでいますが、エアグルーヴはその先駆者だったと思います。フジテレビの三宅アナウンサーじゃないけど、「恐ろしい馬」でしたなあ。
天国へ旅立った母のためにも、オークスを目指しているラストグルーヴ(父・ディープインパクト)、そして生まれたばかりの仔馬には大いに活躍してほしいです。