

韓国で開催されるサッカーの「東アジアカップ2013」が、20日に開幕しました。大会初日は、女子の部の第1戦・日本VS中国戦がソウル・ワールドカップスタジアムで行われました。なでしこジャパンと中国は今年3月のアルガルベカップ・5位決定戦の時に対戦し、1-0で日本が勝利しています。4か月ぶりの再戦となる今回も、なでしこが中国に「世界女王」の貫禄を見せつけました。
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GK 1 福元美穂
DF 2 有吉佐織
DF 3 岩清水梓
DF 4 熊谷紗希
DF 13 宇津木瑠美
MF 6 阪口夢穂
MF 7 安藤梢
MF 8 宮間あや
MF 9 川澄奈穂美
FW 11 大野忍
FW 17 大儀見優季
試合は日本が先にチャンスを作ります。前半2分、宮間が右サイド中盤でFKを蹴り、中国GKのパンチング→こぼれ球を大野がミドルシュートを放つも、枠を大きく外します。9分、左サイドにいた宮間が左足でクロスを上げ、ゴール右の位置にいた安藤が頭で合わせるもハズレ。対する中国は22分、張睿がペナルティエリア内でDF2人をかわし、ラストパスを受けた李影がシュートを狙うも、DF岩清水の体に当たる。29分、高のシュートも決まらず。両チームともに決め手を欠く状態が続く中で迎えた前半36分、大儀見が前線へ縦パスを出すと、安藤がDFラインの裏に抜け出し、右足で流し込んでゴール。日本が均衡を破り、1点を先制して前半を終えます。
後半、日本は5分に中盤の位置でFKを獲得し、宮間のキックはゴールへ吸い込まれていくが、中国GKがしっかりとキャッチ。取り損ねていたら追加点になっていただろう。後半10分、大野のスルーパス→川澄が抜け出すもシュート打ちきれず。後半13分、宮間のロングフィード→大儀見が右サイドでボールをキープ→ペナルティエリア内まで上がっていた途中出場・中島依美がDFをかわし、左足シュートを決める!交代組のゴールが生まれ、日本が1点を追加します!
なんとか一矢を報いたい中国は、後半14分にカウンター攻撃を試みますが、周霏霏のシュートはDFに当たります。日本は27分にCKから宇津木のボレー→DFに当たった後、阪口にボールが渡るもハンド。29分には左サイドの宮間のクロス→熊谷が右足で合わせるもサイドネット。32分には阪口がドリブルからミドルを狙うもGKの好守に阻まれ、さらに34分、大儀見のシュートはサイドネット右に直撃。再三に渡り決定機が生まれるも、ダメ押しの3点目が遠い。
後半42分、中国は王麗思がドリブルでDF2人をかわすと、岩清水のクリアミス→周霏霏のシュートはバーの上…。中国、反撃のチャンスをモノにできず。後半アディショナルタイム、途中出場の岩渕真奈が左サイドでドリブルを仕掛けると、味方のパスを受けてエリア内でDF1人を抜くもシュート打てず。終了間際、右サイドで中島が低いクロスを入れるが、大野と岩渕が合わせられず。試合はこのまま2-0で終了しました。
東アジアカップ女子開幕戦・日本VS中国は、前半36分に安藤選手のゴールで1点を先制、後半13分に中島選手が追加点をを決め、攻守で相手を上回る内容を見せ、2-0で中国を下しました。最近のなでしこは、ニュージーランドとイングランドに引き分け、ドイツに完敗と3戦未勝利と苦しんでいましたが、4試合ぶりに勝利を挙げることができました。東アジア杯初戦で勝ち点3を獲得したなでしこジャパン、大会3連覇へ好スタートです。
先制点を決めた安藤梢選手は、約3年ぶりに国際Aマッチでのゴールを挙げました。出場機会を得ながらも、結果が出ない時期が続いていたので、久々のゴールに一安心されたことでしょう。今月9日に31歳になったばかりのチーム最年長のベテラン選手が、ソウルで復活です。2点目を挙げた中島選手は、Aマッチ6試合目の出場で待望の代表初ゴール。前半36分に安藤選手に代わってピッチに入ると、後半13分に左足シュートでゴールネットを揺らしました。アシストした大儀見選手がうまく粘り、中島選手のフィニッシュも鮮やかでした。中国のGK一歩も動けませんでしたね。
女子代表は次戦・7月25日に華城総合運動場で北朝鮮代表と対戦。最新のFIFA女子ランキングでは日本は3位、北朝鮮が9位。次の試合はなでしこにとって最大のヤマ場ともいえるでしょう。宿敵を倒して3連覇へ確実なものにしたいところです。
そして21日は、男子代表「SAMURAI BLUE」が初戦を迎えます。国内組の若手中心で臨む今大会、中国・韓国・オーストラリアから勝ち点を奪い、東アジアの頂点に立つ事が出来るのでしょうか?21日の初戦は中国戦。相手の荒くて危険なディフェンスを苦にせず、自分たちのサッカーで勝ち点3を奪い取ってほしいですね。東アジアカップ優勝で、日本サッカーの強さと誇りを取り戻せるといいんですが。




