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韓国で開催されているサッカーの東アジアカップ2013は、22日にソウル・ワールドカップスタジアムにて男子の部「日本VS中国」戦が行われました。大会初優勝を狙う男子代表(ザックJAPAN)は今回、Jリーグでプレーする若手選手を多数招集して臨みます。初戦の相手である中国にしっかりと勝って、白星スタートを切りたかったのですが…。
スタメンはこちら
GK 12 西川周作
DF 3 駒野友一
DF 5 槙野智章
DF 16 栗原勇蔵
DF 36 森重真人
MF 17 山口螢
MF 28 青山敏弘
MF 29 高萩洋次郎
FW 9 工藤壮人
FW 11 原口元気
FW 30 柿谷曜一朗
試合は前半4分、中国はペナルティエリア内でボールを受けたユ・ターパオが、栗原に倒されてPKを獲得。このPKをワン・ヨンポがしっかりと決めて先制点を奪います。日本は立ち上がりから1点を追う展開に…。前半18分、日本に大きなチャンスが生まれます。右サイドで工藤がクロスを上げると、真ん中から走りこんで来た原口がボレーシュート!しかし、このシュートは中国GKの正面に阻まれてノーゴール。
前半34分、左CKを獲得した日本は、高萩センタリング→一度は中国DFにクリアされるも、左ファーサイドで工藤が頭で折り返し、ゴール前にいた栗原が頭で押し込んだ。栗原がミスを帳消しにするゴールで1-1と試合を振り出しに戻します。しかし前半41分、今度は中国にビッグチャンスが訪れ、ガオ・リンのスルーパス→ユ・ターパオが抜け出してシュートを放つが、GK・西川が間一髪でセーブ。前半は1-1の同点で折り返します。
後半に入ると、4分に中国はワン・ヨンポのFKは失敗。日本は後半12分に原口がミドルシュートを狙うも枠を捉えられず、迎えた後半14分、日本は左サイドで青山→槙野が前線までオーバーラップしてクロス→飛び込んだ柿谷がヘディングで合わせてゴール!柿谷の代表初ゴールで日本が2-1と逆転に成功します!さらに2分後の16分、柿谷がドリブルで左サイドから中央へ持ち込み、右サイドでフリーになっていた工藤へラストパス。受けた工藤は冷静に右足で流し込み3点目。工藤も先発起用に応えてみせ、3-1と中国を突き放します。
ところが、試合時間残り10分になるところで、試合が一変してしまいます。後半35分、中国のワン・ヨンポのミドルシュートがバーに直撃すると、こぼれ球の競り合いで駒野が相手選手を蹴りあげてしまいPKを献上。この試合2つ目のPKをワン・ヨンポが成功し1点差に詰め寄られる。これで流れが中国に傾き、後半40分に左サイドのクロスをチャン・リンペンがボレーシュートを放つも、GK西川がしっかりとキャッチ。後半42分、左サイドのロン・ハオのクロス→スン・ケーが合わせてゴールイン。中国、土壇場で3-3の同点に追い付いた。2点のリードを守り切れなかった日本、手痛い引き分けに終わりました。
新生ザックジャパンの初陣となった今回の中国戦は、柿谷選手と工藤選手の代表初ゴールが生まれましたが、またしても守備面の脆さを露呈してしまい、負けに等しい引き分けに終わりました。残り10分で連続失点を喫して2点のリードをフイにしたり、栗原選手と駒野選手が相手にPKを献上。試合経験豊富な2人がチームの士気を下げるような事をしちゃダメでしょうが。それにムダなファウルもいくつかありました。残り時間をしっかり守り切れば、間違いなく勝ち点3を獲れていたのに、結局勝ち点1しか獲れず。勝てそうな試合で引き分けに終わったのは悔しいし、チームにとってかなりのダメージになるかもしれない…。FIFAランク100位と格下の中国を相手に酷い試合をしたんで、今後のオーストラリア戦、韓国戦じゃ惨敗もあり得るでしょう。今回も東アジアの頂点に立つのは無理だろうな~。
この試合で活躍した柿谷選手と工藤選手は、ともに代表デビュー戦で1ゴール1アシストと結果を出しました。柿谷選手は後半14分に一時勝ち越しとなるヘディングシュートを決めると、後半16分には自らドリブルで切れ込み、工藤選手のゴールをおぜん立て。工藤選手もクロスでチャンスを演出したり、栗原選手のゴールをアシストしていました。若手のFWが活躍するのはいい事だと思います。大迫勇也選手、原口元気選手、豊田陽平選手も続いてほしいですね。
引き分けスタートとなったザックJAPANは、25日の第2戦でオーストラリア代表と対戦します。日本がブラジルW杯本大会出場を決めた6月4日のW杯最終予選では、1-1のドローでした。ベテラン揃いの豪州を相手に、若さとパワーを見せつけて勝利なるか。次の試合こそ絶対に負けられない戦いになりそうです。
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