福岡ソフトバンクホークスは金曜日にまたしてもパリーグ首位に返り咲いたものの、土曜日はヤクルトに3-5で敗れ、「1日天下」で首位陥落してしまいました。東京ヤクルトスワローズとの3連戦は、2試合終えて1勝1敗。勝ち越しをかけた31日の最終戦は、ソフトバンク・寺原隼人VSヤクルト・石山泰稚の先発で始まりました。
両チームのスタメン
ソフトバンク ヤクルト
1(一)中村晃 (二)山田哲人
2(遊)今宮健太 (中)藤井亮太
3(中)柳田悠岐 (三)川端慎吾
4(左)内川聖一 (右)雄平
5(指)李大浩 (一)畠山和洋
6(三)松田宣浩 (指)デニング
7(右)福田秀平 (遊)今浪隆博
8(二)田知季 (捕)中村悠平
9(捕)谷裕亮 (左)三輪正義
(投)寺原隼人 (投)石山泰稚
ホークスは1回、先頭の中村がセンター前ヒットを放つと、今宮の犠打、相手ピッチャーの暴投で3塁まで進む。柳田が四球を選び、1死1,3塁とランナー2人置いた場面で、4番・内川がヤクルト先発・石山の4球目のシュートを捉え、レフト前へのタイムリーヒットでホークス1点先制。なおも1,2塁でイデホ四球で満塁となり、松田がレフトへの犠牲フライを打ち上げ2点目。続く福田がフルカウントからの6球目を叩き、ライト前タイムリーヒットを放って3点目。ホークスは初回から幸先良く3点を奪いました。
ホークス先発の寺原は、初回と2回にランナーを出しながらも無失点に抑え、3回は下位打線を簡単に退けて2アウトまでこぎつけますが、ヤクルトの1番・山田に2球目のストレートを打ち返され、レフトホームランテラスへのソロ本塁打を浴びて1点を失います。続く4回、先頭の川端にライトへの2塁打を許すと、1死3塁で畠山の遊撃ゴロの間に1点失い、3-2と1点差とされる。
1点差に詰められたホークスは4回裏、1死1塁で高谷が石山の4球目を捉える。ライトへ飛んだ打球は意外に伸びて、テラスを越えてスタンドイン!高谷が2ラン本塁打を放って寺原を援護、5-2と再び3点差としました。
5回に寺原が三輪と山田に連打を浴び、無死1,2塁のピンチを背負ったが、後続を次々と抑え、ヤクルトの反撃を許さず。6回からは継投に入り、6回に2番手・二保旭が3者凡退に打ち取ると、7回は3番手・五十嵐亮太が四球の走者を出しながらも無失点に抑える。8回は4番手・バリオスが2死から四球と2塁打のランナーを背負うも、今浪を遊撃ゴロに退け無失点。そして最後はサファテが3者凡退に抑えてゲームセット。ホークスが逃げ切り勝ちを収めました。
◇交流戦 2015年5月31日 (日)
ソフトバンク-ヤクルト最終戦
(ソフトバンク2勝1敗、ヤフオクドーム、37,000人)
YS 001 100 000 2
SH 300 200 00× 5
▽勝 寺原 6試合2勝
▽S サファテ 24試合2勝12S
▽敗 石山 9試合3勝4敗
▽本塁打 [ヤ] 山田 7号(3回表ソロ)
[ソ] 高谷 1号(4回裏2ラン)
5月最後の試合となったヤクルトとの3戦目は、初回に3点を先取すると、4回には高谷選手のホームランが飛び出し、ヤクルト先発・石山投手から5点を奪いました。投げては寺原投手が5回まで投げ、後半は中継ぎ陣の投手リレーでヤクルトの反撃を抑え、5-2で勝利。先行逃げ切り勝ちは良かったけれど、終盤にチャンスが続きながらもダメ押しの1点が入らなかったは正直いただけない。ホークスはこの3連戦を2勝1敗で終え、2カード連続の勝ち越しです。この調子でセリーグ全球団から勝ち越しちゃってもいいんじゃない?
先発の寺原投手は、5回まで83球を投げ、被安打5・5奪三振・2四死球・2失点の内容で今季2勝目。先週の日本ハム戦では、7回まで2安打無失点の快投で1年ぶりの復活勝利。連勝を狙った今回は、毎回のようにランナーを出し、3回に山田選手に低めの珠を合わせられて一発を浴び、4回には先頭打者の2塁打が失点に繋がりました。苦しみながらも自身2連勝、本拠地・ヤフオクドームでの勝利は、2014年4月13日の楽天戦以来です。
打線の方はチーム全体で9安打。4回に相手を突き放す2ラン本塁打を放った高谷捕手がこの試合のヒーローに選ばれました。石山投手の内角低めの変化球を上手く合わせ、ライトスタンドに吸い込まれました。高谷選手がホームランを打ったのは、2008年7月以来約7年ぶり、プロ通算3本目のホームランです。ライバルの細川亨捕手が1軍に復帰したため、今後スタメンでの機会が減るかもしれないところでしたが、大きな結果を残すことができましたね。
5月も終わり、ホークスの5月の月間成績は14勝9敗1分け。5月だけで貯金5ですよ。交流戦も序盤の6試合を終えて4勝2敗、勝率.667。ロッテ・広島・阪神と並んでトップタイの成績です。来週は6月2日~4日まで横浜スタジアムでセリーグ首位の横浜DeNAベイスターズとの3連戦、5日~7日までは東京ドームでセリーグ2位・読売ジャイアンツとの3連戦を戦います。セリーグの上位チームと戦うので、ホークスにとって試練のアウェー6連戦となりそうな予感。交流戦で波に乗れない横浜DeNAにも勝ち越して、首位で浮かれまくりの中畑監督を黙らせてやれ!