24日は大井競馬場で上半期の最強ダート馬決定戦・第38回帝王賞(GⅠ・2000m 12頭立て)が行われました。今年3月のドバイワールドカップで5着だった①ホッコータルマエが、久しぶりに国内のレースに登場。ドバイ以来の実戦で王者の風格を見せられるか注目が集まりました。中央勢は他にも、かしわ記念を勝った9歳馬⑥ワンダーアキュート(前回覇者)、ダート重賞3勝を誇る⑧クリノスターオー、2年前のジャパンダートダービー馬⑤クリソライト、かつてのGⅠ馬⑩ニホンピロアワーズが出走。地方勢からは南関東のエース⑨ハッピースプリント(大井)、大井記念2着⑦ユーロビート(大井)、②トーセンアレス&④ジョーメテオの浦和勢2頭が参戦しました。
単勝の人気は、ホッコータルマエが1.5倍と断然の1番人気を集め、クリノスターオーが2番人気(4.4倍)、3番人気はワンダーアキュート(6.8倍)、4番人気のクリソライト(8.0倍)までが1桁台。5番人気以降はハッピースプリント、ニホンピロアワーズ、7番人気のユーロビート(148.2倍)からは万馬券の数字が出ました。
揃ったスタートで始まったこのレース、ホッコータルマエは絶妙のスタートを切った。先行争いでクリノスターオーとニホンピロアワーズが行くが、クリソライトが前の2頭をかわしにかかる。ホッコータルマエ4番手、ハッピースプリントとワンダーアキュートが5,6番手で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に差し掛かり、クリスタが先頭、クリソライトが外側の2番手追走。ただちょっと掛かり気味だが…。アワーズとアキュートが3,4番手で並び、その後ろの5番手にタルマエが控えている。先団から離れた6番手にハピスプがいて、7番手にユーロビート、8番手⑪タッチデュール(笠松)、9番手⑫サイモンロード(愛知)、10番手からトーセンアレスが押し上げ、11番手ジョーメテオ、③リワードレブロン(高知)が最後方を進む。
3コーナーのところでクリソライトが先頭に立ち、ホッコータルマエが2番手まで浮上。クリノスターオーは後退し、ハッピースプリントが外から3番手まで押し上げようとする。4コーナーを回って最後の直線に向き、クリソがまだ先頭をひた走るが、外に出したタルマエが徐々に迫る。3番手からハピスプも追い上げてきたが前の2頭には届かないか。残り200mを切ってタルマエが先頭に立ち、クリソも抵抗するが、ホッコータルマエが先頭でゴールイン!最後は王者が意地を見せた!ホッコータルマエ、国内復帰戦を勝利で飾りました!
帝王賞 全着順&払戻金
1着①ホッコータルマエ 2:02.7(良)
2着⑤クリソライト 3/4馬身
3着⑨ハッピースプリント 2馬身1/2
4着⑦ユーロビート 4馬身
5着⑩ニホンピロアワーズ 1/2馬身
6着⑧クリノスターオー 3/4馬身
7着②トーセンアレス 1馬身
8着⑥ワンダーアキュート 1馬身
9着④ジョーメテオ 1馬身1/2
10着⑫サイモンロード 3馬身
11着⑪タッチデュール 8馬身
12着③リワードレブロン 8馬身
単勝 ① 150円
複勝 ① 110円 ⑤ 170円 ⑨ 210円
枠複 [1]-[5] 220円
馬複 [1]-[5] 570円
枠単 ①-⑤ 320円
馬単 ①-⑤ 760円
ワイド ①-⑤ 270円 ①-⑨ 320円 ⑤-⑨ 770円
三連複 ①-⑤-⑨ 1,600円
三連単 ①-⑤-⑨ 4,010円
ドバイ以来のレースに挑んだホッコータルマエが、圧倒的1番人気にしっかりと応えて優勝。道中5番手に控え、最後の直線で先頭を行くクリソライトと叩き合い、残り200~100mで抜け出し、クリソライトに3/4馬身差の勝利。最後は王者の意地で勝ち取ったという感じでした。クリソライトは掛かりながらも2着と好走。タルマエと渡り合ったから、この先期待が持てそうですね。ハッピースプリントとユーロビートの地方馬2頭が掲示板内に入り、2番人気のクリノスターオーは6着、連覇を狙ったワンダーアキュートは8着に終わりました。
ホッコータルマエは2012年に次いで、2度目の帝王賞制覇。ダートGⅠ勝利もこれで9度目となり、ヴァーミリアンとエスポワールシチーの持つGⅠ最多勝記録に並びました。GⅠ9勝のうち、大井2000mでは4勝を挙げております。この秋のJBCクラシックかチャンピオンズカップで、「ダートGⅠ10勝」の大記録が生まれるかもしれません。今の実力なら、GⅠであと3勝はしそうな予感がします。現在骨折休養中のコパノリッキーも秋に帰するだろうから、2強対決がいつ実現するか楽しみです。