貯金19でパリーグ首位を行く福岡ソフトバンクホークスは、土曜日からほっともっとフィールドでオリックスバファローズと戦う予定でしたが、4日は雨天中止となりました。一夜明けた5日・日曜日のデーゲームは、オリックス・金子千尋VSソフトバンク・中田賢一の先発で始まり、途中からとんでもない試合展開となりました。
両チームのスタメン
ソフトバンク オリックス
1(右)福田秀平 (右)宮祐樹
2(二)明石健志 (一)小島脩平
3(中)柳田悠岐 (遊)安達了一
4(左)内川聖一 (左)T-岡田
5(指)李大浩 (三)中島裕之
6(三)松田宣浩 (指)カラバイヨ
7(一)中村晃 (捕)伊藤光
8(遊)今宮健太 (二)原拓也
9(捕)細川亨 (中)駿太
(投)中田賢一 (投)金子千尋
ホークス先発・中田は立ち上がりから苦しいピッチング。初回にオリックス先頭の宮崎にヒットを許すと、続く小島に四球を与え、ランナー2人を背負います。しかし、安達を2塁ゴロ併殺打に仕留めると、T-岡田を2塁フライに退けて0点に抑えます。しかし、2回に自らのエラーと四球を2個与え、ノーヒットで1死満塁のピンチを作り、駿太を3塁ゴロ→本塁アウトで2アウトまで持ち込むも、宮崎にフォークを打ち返され、ライト前タイムリーヒットを浴びて先制点を許します。3回にはヒットと死球のランナーを出し、2死1,3塁で伊藤光にセンター前ヒットを打たれて2点目を与えました。
ホークス打線は、2回に内川が相手のエラーで出塁し、中村晃がヒットを放ちますが、今宮がライトフライに倒れて2者残塁。3回と4回もオリックス先発・金子の前に無得点に抑えられます。
オリックス2点リードの5回、ホークスが反撃に出ます。先頭の松田がシングルヒット、中村晃が四球を選び、今宮もヒットで繋いで無死満塁。長打が出れば同点または逆転という場面で、細川の代打・高田知季がフルカウントからファウルで粘り、最後は四球を選び、押し出しで1点を返す。福田凡退で1死後、明石が金子の初球を叩いてライト前ヒット!ランナー2人生還して、ホークスが3-2と逆転に成功!なおもランナー2人置いて、柳田にもタイムリーヒットが出て4点目。内川四球で再び満塁となり、イデホが金子のこの日100球目となる直球をライト前に弾き返してさらに2点追加。これで金子千尋はノックアウト…。
金子から6点を奪った後も、ホークス打線の勢いは止まりません。1死1,2塁で松田がオリックス2番手・比嘉幹貴からレフト線へのタイムリー2塁打で7点目。さらに、中村のタイムリーヒット、今宮の犠牲フライで2点を追加。ホークスはこの回、打者13人で一挙9得点のビッグイニングとなりました。
ところがその裏、中田がピリッとしません。四球を3個与えて満塁の後、伊藤のライト前タイムリーで1点を返される。ホークスはここで中田を諦め、2番手・嘉弥真新也を交代。原の代打・竹原直隆をライトフライに打ち取って2死。オリックスは9番・駿太のところでブランコを投入。するとホークスは二保旭をマウンドに送り込む。二保VSブランコの対決は、ブランコが初球を打ってライト前2点タイムリーヒット。二保はこの後、小島にも2点タイムリーヒットを打たれた。オリックスは5回裏に5点を返しました。5回を終えた時点で9-7とホークス2点リード。
6回からは森唯斗が4番手で登板し、2イニングを無失点に抑える好リリーフ。打線の方は7回に1死から松田の内野安打、中村晃の四球で1,2塁とするも、今宮が遊撃ライナー併殺打に倒れて追加点ならず。
8回、ホークスは2死から明石がエラーで出塁すると、2四死球で満塁とし、イデホが死球を受けて押し出し。ホークスに10点目が入ります。
その後は8回に五十嵐亮太、9回はサファテの継投でゲームセット。ホークスが10-7でオリックスとの乱戦を制しました。
◇パ・リーグ 2015年7月5日 (日)
オリックス-ソフトバンク13回戦
(ソフトバンク9勝4敗、ほっともっとフィールド神戸、27,740人)
Sh 000 090 010-10
Bs 011 050 000-7
▽勝 森 26試合3勝
▽S サファテ 35試合3勝19S
▽敗 金子 7試合2勝4敗
いやぁ、試合内容からして壮絶な試合でしたなあ。「これが首位と最下位の試合なのか?」と言いたくなるほどでしたよ。特に5回のホークスが9得点、オリックスも5点の猛攻。5回だけで両チーム合計14得点ですよ。試合時間も4時間36分もかかりました。最後まで観戦されたみなさま、本当にお疲れ様でした…。オリックスとの乱打戦に勝ったホークスは、2連勝で今季最多の貯金20に到達。VSオリックス戦も3連勝となりました。この日は2位の日本ハムが楽天に敗れたため、4.5ゲーム差となりました。オリックスは監督が変わっても、チームの状況は変わりませんね…。(森脇浩司氏か休養→福良ヘッドコーチが監督代行)ケガ人だらけ、エースの金子投手でも勝てないんじゃ、もうどん底でしょ。
先発の中田投手は、5回途中(4回1/3)まで投げて、被安打5・3奪三振・7四死球・6失点。前回の楽天戦は9回途中まで完封目前の好投だったのに、この日は初回から苦しいピッチング。2回と3回に続けてタイムリーを浴び、5回には4失点を喫してノックアウト…。スライド登板させなければよかった。
勝利投手となったのは、6回から登板した森投手で、今季3勝目をマーク。2イニングを投げて3個の三振を奪ってオリックスの反撃を封じました。
打線の方はチーム全体で10安打。そのうち、5回だけでヒット7本も出ました。5回に逆転タイムリーを放った明石選手が2安打2打点、松田選手は3安打2打点の猛打賞。5回には1イニングで2本のヒットを打ち、1本目はビッグイニングの口火を切るシングルヒット、2本目は変わったばかりの比嘉投手から2点タイムリー2塁打を打ちました。イデホ選手は2点タイムリーヒット&押し出し死球で3打点を挙げております。
オリックス戦は1試合だけだけど、一応「5カード連続勝ち越し」のホークスは、7日と9日に東北楽天ゴールデンイーグルスと2試合戦います。7日にヤフオクドームで行われ、9日は京セラドーム大阪で「鷹の祭典2015 in 大阪」が開催されます。その後、10日と11日にQVCマリンフィールドで千葉ロッテマリーンズとの2連戦が控えております。来週もホークスの勝利に期待しましょう。