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3歳世代のダート王者を決める一戦、第17回ジャパンダートダービー(GⅠ・2000m 13頭立て)が8日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは、兵庫チャンピオンシップで9馬身差の圧勝劇を見せた⑥クロスクリーガー、強烈な末脚でユニコーンステークスを制した⑨ノンコノユメ、昨年の全日本2歳優駿の覇者で、今年3月にUAEダービーに挑戦した⑬ディアドムス、紅一点④ポムフィリア、②マイネルサクセサー、距離的にチャンス十分な⑩ライドオンウインドの6頭が参戦。地方勢からは東京ダービー馬⑫ラッキープリンス(浦和)、同レース2着⑪パーティメーカー(浦和)、兵庫ダービー馬⑧インディウム、北海優駿の勝ち馬③フジノサムライ、羽田盃(南関東3冠の第1戦)を勝った⑦ストゥディウム(船橋)などがエントリー。
単勝の上位人気は、クロスクリーガーが1.6倍で1番人気。2番人気ノンコノユメ(2.8倍)、3番人気ライドオンウインド(7.5倍)。4番人気以降はディアドムズ、ポムフィリア、ラッキープリンス、ストゥディウムと続きました。
揃ったスタートで始まったこのレース、スタンド前での先行争いで、真ん中からクロスクリューガーが前を行き、ライトオンウィンドが2番手、3番手にポムフィリア、ラッキープリンスが4番手を行く。ディアドムスは中団につけ、ノンコノユメは9番手、ストゥディウムが最後方でスタンド前を過ぎていった。
1,2コーナーを回って向正面に差し掛かり、クロスクリーガーが先頭、ライドオンウィンドが2番手追走、内側の3番手にポムフィリア、その後ろの4番手にラッキープリンス。5番手グループには、内からマイネルサクセサー、真ん中パーティメーカー、外側ディアドムスと3頭横並び。ノンコノユメは8番手追走。9番手フジノサムライ、ストゥディウムが10番手に浮上し、インディウム11番手。後方は⑤マイネルジャストと①コスモエポールの佐賀勢2頭。
外回り3コーナーに差し掛かり、クロクリがレースを引っ張り、ラキプリが2番手のライドオンをかわしにかかる。後続ではノンコとストゥディウムが共に追い上げている。4コーナーから最後の直線に入り、ラッキープリンスが逃げるクロスクリーガーを懸命に追いかける。外からノンコノユメがライドオンウィンドを抜いて3番手まで上がってきた!ゴール残り200mを切り、まだクロクリが先頭だが、鋭く伸ばしてきたノンコがラキプリをかわすと、勢いそのままにクロクリを捕らえて先頭ゴールイン!雨の大井でも鋭い脚を見せたノンコノユメ、鮮やかに差し切ってJDDを制しました!
ジャパンダートダービー 全着順
1着⑨ノンコノユメ 2:05.6(不良)
2着⑥クロスクリーガー 2馬身1/2
3着⑫ラッキープリンス 5馬身
4着⑦ストゥディウム 2馬身1/2
5着⑩ライドオンウインド 1馬身1/2
6着④ポムフィリア 1馬身1/2
7着⑧インディウム 2馬身
8着⑪パーティメーカー 4馬身
9着⑤マイネルジャスト 4馬身
10着②マイネルサクセサー 1馬身
11着⑬ディアドムス 5馬身
12着③フジノサムライ 3馬身
13着①コスモエポール 大差
払戻金
単勝 ⑨ 280円
複勝 ⑨ 120円 ⑥ 110円 ⑫ 330円
枠複 [5]-[6]200円
枠単 [6]-[5] 450円
馬複 ⑥-⑨ 210円
馬単 ⑨-⑥ 470円
ワイド ⑥-⑨ 140円 ⑨-⑫ 990円 ⑥-⑫ 660円
三連複 ⑥-⑨-⑫ 1,730円
三連単 ⑨-⑥-⑫ 4,980円
雨が降り、不良馬場の下で行われた今年のJDDは、単勝2番人気のノンコノユメが優勝。最後の直線で力強い末脚で大外から追い込み、前を行っていたラッキープリンスとクロスクリーガーがあっさりと抜き去り、最後は2馬身半差をつけての快勝でした。2着には終始逃げ続けたクロスクリーガー、ラッキープリンスが地方勢最高の3着に入り、東京ダービー馬の意地を見せました。羽田盃馬・ストゥディウムも4着と掲示板内に載せております。3番人気のライドオンウィンドは5着、2歳王者・ディアドムスは11着と大敗しました。兵庫と佐賀の馬に負けるようではダメですな。
ノンコノユメは前走のユニコーンステークスに続いての重賞2連勝。自身3連勝で初めてのGⅠタイトル獲得です。ユニコーンSから1週間後の28日にお父さんのトワイニングが亡くなり、それから10日後に父に捧げる弔い星を挙げました。ちなみに、トワイニング産駒はこれがGⅠ初制覇となります。鞍上のクリストフ・ルメール騎手と、管理する加藤征弘調教師は、共にJDD初勝利です。加藤氏は海外GⅠ(2007年シンガポール航空インターナショナルカップのシャドウゲイト)で勝利経験があり、地方GⅠは初勝利。次は中央のGⅠ初制覇ですね。
前走のユニコーンに続き、またもや突き抜ける走りを見せたノンコノユメ、その末脚はまるで日本刀のような鋭い切れ味でした。地方初参戦、2000mの長い距離、初めてのナイター、不良馬場と不安要素がいろいろ重なったけど、それらをバッサリ一蹴してみせました。それにしても不良のダートで破壊力抜群の脚で勝つとは…、ノンコノユメには恐れ入りました。秋には古馬との対決も多くなります。同世代のライバル・ゴールデンバローズと共に、「ホッコータルマエ越え」を果たして、ダート界の世代交代を実現させてほしいものです。
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